札幌市議会 会議録検索システム(昭和63年第4回定例会 1988-12-08 第3号)
1988-12-08/発言 18 件 / 原本(札幌市議会)
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吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) これより本日の会議を開きます。 出席議員数は,61人であります。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 本日の会議録署名議員として山田信市郎君,磯野開丈君を指名します。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。
鍛冶沢徹君
◎事務局長(鍛冶沢徹君) 報告いたします。 田畑光雄議員及び松浦 忠議員は,所用のためそれぞれ本日の会議を欠席する旨,届け出がございました。 また,青木 護議員及び長岡武夫議員は所用のため遅参する旨,届け出がございました。 本日の議事日程及び質問順序表はお手元に配付いたしております。以上でございます。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) これより議事に入ります。 日程第1,議案第1号から第7号までの7件を一括議題といたします。 昨日に引き続きまして,代表質問を行います。 通告がありますので,順次発言を許します。春原良雄君。 (春原良雄君登壇・拍手)
(発言者未割当) 発言者未割当
◆春原良雄君 私は,公明党議員団を代表して,市政の諸問題について質問いたします。 まず初めに,本市のコンベンション都市づくりについてお伺いいたします。 昭和61年6月に示された本市の21世紀構想において,国際都市さっぽろの実現を目指してコンベンション都市づくりが明確に打ち出されております。その後,昨年6月,国際交流とコンベンションを市民とともに推進する機能を持って札幌国際プラザが設立され,さらに本年4月には,運輸省によって「国際コンベンション・シティ」の指定を受けるに至ったことは,コンベンション都市づくりの努力が実りつつあるものと喜ばしく思うのであります。 札幌型のコンベンションは,国際交流とコンベンション,そして市民参加の三つの要素を連動させて増幅しながら,都市づくりに向かう方式をとっており,これは,日本はもちろん,世界でも例がない形として,その成果が注目されていると聞いております。来年40回を迎える雪まつりは申すに及ばず,昭和5年に始まった宮様スキー大会,これに加えて,札幌冬季オリンピック大会,北方都市会議というように,海外にこのように知られているコンベンションを持つ都市は,他に例を見ないものでありましょう。 国際コンベンション・シティとは,コンベンションを通じて世界に情報を発信する都市というのでありますが,札幌のコンベンションが発信するものを見てみますと,雪まつりは,世界各国に雪や氷の祭りを創出させ,雪像制作技術を輸出する冬の祭りの情報を発信しております。 オリンピックや宮様スキー大会は,冬のスポーツの情報集積によってユニバーシアード誘致につなげたというように,文字どおり世界に通用するコンベンションであります。 このように,情報発信に至る国際的なコンベンションに発展させ得た要因は,いずれも地域性に基づいた都市づくりそのものであると考えます。このような北国独特の地域性を反映する,個性的で大規模な国際コンベンションこそが,現在の激化する内外のコンベンション競争の中で,存在する価値を持ち続けるものと思われます。 このような観点から,私は,本市で創出された北方都市会議の内容と展開に大変関心を寄せるものであります。北方都市会議は,そのコンベンションの核が,北の都市づくりの技術に関する専門的情報にあるということで,祭りやスポーツを中心にした従来のコンベンションとは異なっております。 現在,地球の北の地域が,いわゆる冬のゾーンの中には,全人類の2割に当たる10億人が住み,ここには,最も豊かな先進都市が多くありますことはご承知のとおりであります。北方都市会議では,この地域を冬の大きなビジネスマーケットとしてとらえているそうであります。6年前の札幌会議では,冬の資源であるというテーマが,本年第3回北方都市会議を開催したエドモントン市では,「冬はビジネスである」にかわり,これが冬の都市運動として世界を回り始めていると言われております。 このエドモントン会議で議題になりました除雪につきましても,会議の終了後,本市の建設局が19カ国44の積雪都市に,それぞれの除雪の方法についてアンケートを送り,この回答に分析を加えた報告書を,近く世界100の都市に郵送すると伺っております。札幌が発信する除雪情報を共有するこの世界100都市の中から,この情報を加工して新しいビジネスが生まれることも考えられましょう。こうした情報は,やがて情報発信源の札幌にフィードバックされて集積されることになっております。冬の都市づくりは,技術に関して,世界マーケットヘの情報発信都市として本市が世界から期待されていることは,北方都市会議の事務局が札幌に置かれたことで明確でありますが,それだけに責任も重大であります。 先月末,国際交流プラザがコーディネートして行われた「ノルウェー・トロムセ寒地住宅セミナー」では,1990年に第4回北方都市会議を開催するトロムセ市からの専門家11人と200人に及ぶ地元の設計・建築業界の専門家との間で,まことに白熱した意見の交換がありました。国際プラザが,寒地住宅のように日常の生活技術を中心にしたこのようなコンベンションを,冬の都市づくりを中心とする北方都市会議との関連で実施することは,大変効果的であり,今後とも継続していくよう希望するものであります。 札幌のように,第3次産業に依存する経済の活性化にコンベンションの効用は大きく,市や商工会議所,ジェトロ,その他の業界などが協調してコンベンション事業を進めることが,何よりも肝要かと思われます。 もう一つ,国際交流プラザは,積極的にコンベンションと市民とのつながりをつくっており,国際交流プラザでは,ホームスティ連絡会がみずからの力で,来年国際ホームスティ会議を企画したり,専業主婦を中心にしたグループが,ヨーロッパ都市の美しさに感動して,「窓のコンベンション」の企画を進めており,コンベンションと結びつくことで,札幌に女性の新しいライフスタイルが生まれ始めているのではないかと思われます。 コンベンションが総合的なまちづくりを目指すとき,個々の市民が,いかに熱心にこれに参加し,意欲を示すかが重要な要素となります。国際プラザという場で,コンベンションを通じて,行政も業界も市民も一つになってノーハウを出し合う中に生まれてくるエネルギーが,本市のコンベンション都市を性格づけるものになると確信するものであります。 そこで,質問の第1点目は,コンベンション海外誘致についてでございます。 コンベンション都市づくりには,雪まつりなど地域から創出されたコンベンションのほかに,地域外から質の高いコンベンションを誘致することが,経済の活性化に必要であり,各都市間で激しい誘致競争をしているところであります。 本市では,ユニバーシアードの誘致に成功しておりますが,さらに海外からコンベンションを誘致するため,どのような方策を考えておられるのかお伺いいたします。 第2点目は,施設についてでございます。 本市が,コンベンション都市づくりの中で最も難しいソフトの部分から手をつけて,着々と実績を上げていることを評価いたしますが,いまや,外に向けても顔を見せられるハードの面の整備が必要であると強く思うのであります。他都市では,国際会議場や展示場,それにホテルを含めた総合的なコンベンションセンターの建設が進められている中で,本市も北方圈の拠点都市にふさわしい施設が早急に必要であると考えますが,市長の率直なご意見をお聞かせ願いたいと存じます。 次に,雪さっぽろ21計画に関連してお伺いいたします。 本年も12月に入り,本格的な降雪シーズンを迎え,市民に一番身近で大きな問題が,除排雪による円滑な冬期交通の確保についてであります。幸いにも,札幌市創建120周年という記念すべき節目の年に,長年の懸案でありました鉄道高架事業の完成と地下鉄東豊線の開通は,冬季間の慢性的な交通渋滞を解消する総合交通体系をより推進するものとして,大変大きな役割を果たすものと期待しているところであります。このような都市交通基盤の整備と相まって,いま市政に対し,市民が最も強く要望している除雪問題を解決することが,行政に残された最大課題の一つであると思うのであります。 このような状況の中で,市長は,昭和61年4月に,札幌市雪対策推進研究会を発足させ,本年3月に,「札幌市における総合雪対策報告書」が提出されたのであります。この報告書において,雪さっぽろ21計画は,除雪水準の確立,施設型除雪の推進,役割分担の明確化と三つの柱として構成されているところであります。いずれの柱をとりましても,今後の雪対策を行う上で欠かすことのできないものであります。 特に,施設型除雪の推進は,施設の建設に多大な財政負担を要することになりますが,現状の機械除排雪の抱える諸問題を解決する大きなかぎになるものと思われます。雪対策推進研究会が行った除排雪に関する意識調査では,「雪捨て場などに困るので,流雪溝や融雪槽を設置すべきだ」という問いに対し,「そうすべきだ」が60%,大体そう思うが26%で,合計86%あります。施設型除雪の推進は急速に具体化する必要があると考えるのであります。 従前から市長は,雪対策施設のうち,技術的に可能なものについては,全体計画の策定を待たずに建設に着手する旨の答弁をされております。新5年計画の中に最小限の雪対策施設を盛り込んでおりますが,また,南区藻岩下におきましては,この冬から使用可能となったことから,住民は,その威力を発揮するものと期待しておるのであります。 そこで,私は,今後の施設型除雪の推進を図るには,まず,現状の除雪事業が抱えている課題を優先的に解決することが必要であると考えますので,次の2点につきまして市長のご所見をお伺いしたいと思います。 第1点目は,段階的に縮小を迫られている豊平川における雪捨て場の問題についてであります。 去る10月5日の新聞報道によりますと,河川管理者である開発局が,長い間札幌市民が利用してきた豊平川河川敷の雪捨て場を,近い将来,段階的に縮小する意向の記事が掲載されました。これは,河川の汚濁防止や冬季における敷地の有効利用の両面から,縮小の方針を打ち出しているものであります。 言うまでもなく,豊平川カムバックサーモン運動など,市民にとりましても,特段のかかわりがある河川であり,雪捨て場に混入する汚濁物質の問題は,早期に解決する必要があります。また,昨今の健康スポーツの風潮やイベントなどのオープンスペースの場として,冬季においても河川敷利用の有効性は,河川管理者ならずとも必要と認めるところであります。 しかし,この問題は,本市にとりましては,単に河川敷の雪捨て場を平地に移せばいいという単純な問題ではありません。都市中心部にある立地条件から,長い間,市民の雪捨て場として利用されてきており,雪搬入量の7割は市民が持ち込んでいることからしても,直接,市民の利用にかかわる問題であります。 このようなことから,今後,どのような対策を持って事に当たろうとしているのか,市長のご所見をお伺いいたします。 質問の第2点目は,雪処理施設整備の複合化についてであります。 雪対策推進研究会の報告書では,下水処理水や清掃工場の余熱などの地域エネルギーを活用した大規模な融雪槽を提案しております。また,本市の新5年計画の中でも,これらの施設整備が一部盛り込まれているところでありますが,私は,このような施設型の雪対策を推進することにより,第1点目に質問いたしました市が行う運搬排雪の処理先が確保され,河川への排雪量が減少するため,河川における水質汚濁の解決も図られると考えるので,雪処理施設の積極的な整備を強く望むものであります。 そこで,私は,このような雪処理施設を整備するに当たっては,余った下水処理水や清掃工場の余熱を利用し,雪処理施設を別につくるという二義的な考え方ではなく,下水処理場や清掃工場を新設・改築する時点で,雪処理施設を本体施設に取り込み,当初から複合施設として建設する必要があると考えますが,市長のご所見をお伺いいたします。 次に,中央東地区の街づくりについてお尋ねいたします。 札幌は,島開拓判官が円山のコタンベツの丘からはるか東方を見渡して,まちづくりの構想を練って以来,先人たちのたゆまぬ努力によって発展してきた北の拠点都市であります。この先人たちの大いなる遺産を,新しい時代の変化に対応しながら,長期的展望に立って,先行的かつ計画的まちづくりを進めることが,来たるべき21世紀に向けての私どもの使命であるとともに,個性的で活力に満ちた都市,国際社会で重要な役割を演じることのできる都市を目指していくことこそ,札幌の新たなる開拓精神の創造であると思うのであります。このために,市民と行政が一体となって,それぞれの力を出し合い,協力し合いながら,大胆なまちづくりの構想の策定と先駆的な実験を行うことが必要であると考えるものであります。 このような考え方をより具体化するために,札幌市では,昭和63年3月,第3次札幌市長期総合計画を策定し,各部門別に基本的方針と主要施策を体系化し,具体的事業,施策の展開が図られているところでありますが,いま,21世紀を展望して,国際都市さっぽろにふさわしい都市空間をつくり上げるには,商業業務機能を初めとして,芸術文化機能,高度情報機能,コンベンション機能及び住機能などを総合的にとらえ,これらが調和した,積雪寒冷の北方風土に適合した魅力ある空間となるよう,都市内の整備を進めることが必要であります。このためには,新市街地における開発はもちろんのことでありますが,既成市街地における再開発が重要なことであります。 私は,本市市街地において,前段で申し上げたとおり,創建当時から先人たちが計画的まちづくりを進めてきてくれたおかげで,街並みが整い,道路率が高いことなどから,他の大都市に比べ,豊かな都市空間を有しているものと思っております。近年の人口の急増と産業の集中に伴い,既成市街地の一部において,都市基盤未整備,用途の混在による生活環境の悪化や,木造老朽家屋の密集地区での災害危険の増大など,各種の問題が生じてきていると認識しております。これらを解決し,快適で住みよい街にするためには,都市構造の再編,良好な居住環境の形成,都市の防災化などを目的とした市街地の再開発が有効な手段と考えるものであります。 そこで,都心の隣接地であるサッポロビール第一製造所周辺地区の街づくりについてでありますが,この地区は,明治の初め,ビール工場などの官営工場が多数建てられたところで,市電が通り,多くの工場,倉庫が進出し,商店街も電車通沿いに形成されるなど,商工業の街として,かつては栄えていたところでありますが,昭和30年以降,社会構造の変化や市街地の外延化による人口の減少と,市電の廃止による商店街の衰退,木造老朽家屋の密集,各種用途の混在などの問題を抱えながら現在に至っておると考えているものであります。 しかしながら,南北交通を分断し,市街地の一体的発展の障害となっていたJR函館本線の鉄道高架化か完成し,また,文化的遺産の保存活用と居住環境の改善を同時に行うために施行された旧永山邸周辺地区市街地再開発事業による建築物及び公園の整備が進められ,さらに,明治9年に北海道麦酒醸造所として開業以来,札幌の名を冠した企業として広く市民に親しまれてきたサッポロビール第一製造所の市外移転に伴う,移転後の跡地再開発構想の発表など,同製造所を取り巻く周辺地区の環境が大きく,いま変わろうとしており,私は,この機会を逃がしては,この地区の再生はできないのではないかと危惧しているところであります。 そこで,次の2点について,市長のご所見をお伺いいたします。 第1点目は,サッポロビール第一製造所周辺地区の再開発の取り組みについてであります。 私は,同周辺地区は,JR函館本線の鉄道高架化,旧永山邸周辺地区市街地再開発事業の完成,同製造所跡地の再開発により,地区に与えるインパクトは多大なものがあり,このインパクトをてことして,民間再開発が活発になるものと予想しております。これに対して,札幌市はどのように対応しようと考えておられるのかお聞かせいただきたいと思います。 第2点目は,中央東地区の活性化の核となるサッポロビール第一製造所跡の開発についてであります。 同製造所は,明年春,恵庭市に移転し,その跡地は4.3ヘクタールの面積を有するまとまった土地であり,既成市街地に残された貴重な空間として,市民も高い関心を寄せていたところであります。先般,サッポロビール株式会社は,同社第一製造所跡地再開発構想を発表し,その中で,開拓時代の街のイメージを残しながら市民生活の「工房」となるよう,多様な都市機能を複合した街づくりを目指しておりますが,この再開発構想に対し,札幌市としてどのような考え方をお持ちになっているか。また第一製造所跡地は4.3ヘクタールの大規模敷地の開発となり,当然のこととして,道路を初めとする公共施設等の調整を含む行政とのかかわりが出てくると思いますので,今後,開発に伴って,行政とどのようなかかわりが出てくると認識されておられるか。以上2点についてお尋ねをいたします。 次に,私は,豊平川の両岸を走る豊平川通の整備についてお伺いいたします。 私が見るに,わが街札幌は,明治初年,豊平川扇状地に産声を上げ,自来120年,地盤を支える地下水の源として,また,発電,工業,農業等の産業用水や,水道用水を初めとする生活用水の供給源として,この豊平川の水流を支え,はぐくまれながら発展してきたのであります。標高1,235メートルの小漁山のふもとに源を発し,定山渓温泉街から簾舞,藤野を経て,札幌都心を貫流し石狩川ヘと注ぐ延長72.5キロの豊平川こそ,わが街札幌のかけがえのない母なる川と申せましょう。 私は,札幌とともに歴史を刻み,人々に豊かな恵みを与え,文化をはぐくみ,よどむことなくとうとうと流れ続ける豊平川に,札幌市民の一人として深い愛着を感じるのであります。広々とした玉石の河原に濯木の茂った野生味あふれる豊平川の面影を知る人々には感傷が残っているのでありますが,現在は,都心部一帯の河原には,緑地や花壇をふんだんにあしらいながら,野球場,サッカー場,テニスコートやその他の運動広場が造成され,スポーツを楽しむ市民の歓声があふれ,また遊歩道やサイクリングロードを利用する市民も数多く見受けられるのであります。 また,北国の夏の風物詩として,いまやすっかり有名になったイカダ下りや花火大会,マラソン,川まつり,釣大会など,四季折々に多くの市民が参加する催しや行事が盛大に繰り広げられているのであります。 さらに,昭和61年に完成を見た水穂大橋は,その構造的な美しさとあわせ,周辺環境と調和のとれた色彩で架橋された,秀峰藻岩山を背景とした眺望は,まさに一幅の絵を見る思いがするのであります。 また,本年工事に着工いたしましたミュンヘン大橋は,白鳥が羽を広げるようなつくりで,景勝地瀬戸内海に浮かぶ瀬戸大橋がイメージされ,遠からずして豊平川に景観美が創出されるものと,私は大いに期待しているのであります。 このように,年々装いを新たにして,市民とのかかわりを深めながら,本市有数の景勝公園に変貌した豊平川をさらに市民の身近なものにするために,私は,両岸の堤防上に造成されております豊平川通の再整備について,以下3点ほど市長にお伺いいたします。 その一つは,豊平川通の要所要所に車両の休息場所として,停車エリアを整備するお考えはないのかということであります。 市民一丸となって美しくよみがえらせた清流から注ぐさわやかな風をきり,流れに沿って蛇行しながら景勝河川公園を眼下にしてのドライブは快適そのものであり,ドライバーは,特にハンドルを休め,眺めに見とれたいという気持ちになっているのでありますが,堤防上に構築された豊平川通には,駐車可能なスペースは全くないのであります。 市街地と南区方面を結ぶ幹線道路として整備され,一日3万台もの車両交通を有する豊平川通ではありますが,今後は観光道路としての役割を担っていくべきであると私は考えるのでありますが,いかがなものかお伺いいたします。 第2点目ですが,歩道のグレードアップについてであります。 豊平川通の歩道は,川寄りのサイドに設置されており,最近部分的に,自然石灰の平板ブロックを敷きつめた優雅な歩道に改良されているのを見かけるのでありますが,いかにも河川景観にマッチしたすばらしいできばえである,歩き心地は快適そのものであります。私は,早期に全線の改良を期待しているのでありますが,今後どのように整備を進めていかれるのか,お伺いいたします。 次に3点目ですが,転落防止さくについてでありますが,古来から,川は危険な場所,むやみに近づいてはならない場所との意識が強かったのは事実であります。しかし,特に近年は,川に対するイメージも大きく変わり,親しみのある安全性の高い水辺空間が創出されているのであります。 河川管理者である国が進めております豊平川護岸は,傾斜を緩やかにとり,階段式あるいはベンチ型等,さまざまな工夫が施され,安全が確保されてきていると思うのであります。 このような中で市民が,気軽にどこからでも水辺に近づくことができるように配慮されていくのでありますが,豊平川通の歩道沿いに延々と設置されている転落防止さくが,いかにも人と川との触れ合いを妨げているように思えるのであります。この転落防止さくについて,何か一工夫してはどうかと思うのでありますが,いかがでありましょうか,お伺いいたします。 次に,交通問題についてであります。 本市交通機関の根幹をなす地下鉄は,定時性,高速性にすぐれ,さらに,気象条件にも影響を受けない大量輸送機関であることから,この建設は市民の関心の非常に高い行政課題の一つであります。 特に,本年は,東豊線栄町・豊水すすきの間8.1キロメートルを12月2日に開業し,さらには,同線の延長である東豊線豊水すすきの・福住間5.6キロメートルを9月28日に免許取得,11月10日には工事施工認可申請と,本市地下鉄建設のマスタープランである50キロメートル計画達成に向けて,その歩みを一歩一歩進めていることは非常に喜ばしいことと考えております。 一方,地下鉄全体計画の約8割程度が完成した現在,残りの未整備区間を速やかに整備すべく計画を推進していくこととあわせ,建設以来かなりの時間を経過し,当時と地域の状況等に相当変化を生じている既設線につきましても,現状に即し,より利便性の高い地下鉄にするべく,いま一度見直してみる必要があるものと考えるものであります。 このような観点から,南北線真駒内駅と自衛隊前駅間に中間駅とバスターミナルの新設を強く望まれるわけであります。ご承知のとおり,地下鉄南北線は,昭和47年冬季オリンピック大会を目標に,工事着工から開業までわずか33ヵ月間という短期間で札幌市が建設した東京以北初の地下鉄であり,昭和46年12月に開業して以来約18年間を経たところでありますが,これを契機として,札幌市のまちづくりは急テンポで整備されてきたのではないかと考えております。 特に,南北線の平岸駅以南の高架周辺地域は新市街地の形成が進み,その傾向は,駅勢圏のみならず,周辺地区にも拡大している現状にあります。 その中にあって,藻岩地区及び西岡地区からの交通手段は,真駒内駅からのバス短絡が主流となっておりますが,地下鉄とのアクセスに都心部からやや逆戻りという不備な点が見受けられるのであります。 この要因として考えられることは,現在の真駒内駅と自衛隊前駅の区間距離が1,747メートルと,普通の駅間の2倍弱に相当する,本市地下鉄全線の中で最長区間となっているため,バス短絡便が藻岩地区及び西岡地区からの場合,合理的かつ便利な接続となっていないこと,及び真駒内駅にこれらの短絡バスが集中していることが大きいのではないかと考えております。 仮に,現在南車両基地のある平岸街道と道道清田真駒内線の交差する場所に中間駅とバスターミナルが設置されれば,五輪橋経由のさきに述べました藻岩地区及び西岡地区への重要な交通中継拠点となり,地域に果たす役割はきわめて大きなものになるとともに,近隣地域の活性化が図られ,ひいては乗客の増にもつながるものと考えまずが,いかがなものでしょうか。 また,この財源についてでありますが,昨今の厳しい交通事業の財政状況を勘案いたしますと,交通局単独での新設は非常に難しいことだと思います。 そこでお尋ねしますが,現南車両基地の整備工場施設は,年数の経過とともに当然のことながら旧式化し,作業効率の観点からも,更新はいずれ必要なものと考えられますので,交通局側としては,南車両基地のうち,西側にある重要部全般検査用工場棟を東側に移築し,この跡地を含めた約1万平方メートル程度を一体的に再開発するよう,当用地を第三セクターに提供し,中間駅,バスターミナル,さらには工場棟を新設してはいかがなものでしょうか。 なお,第三セクターは民間活力の導入を図り,中間駅バスターミナルも一体化した高層建築物を建設し,その中の住宅,店舗スペースを販売することで資金をつくれるのではないかと考えますが,いかがなものでしょうか,簡潔にお答えをお示し願いたいと思います。 次に,本市におけるに青少年非行化防止市民運動についてお伺いいたします。 次代を担う青少年が心身ともに健全で豊がな心を持った子供たちに育つよう力を尽くすことが,私たち大人に課せられた責任であり,義務であると思うのであります。 ご承知のように,中学生を中心とした全国的に吹き荒れた青少年の問題行動が戦後第3のピークとして大きな社会的課題として久しく,本市においても同様に非行問題が深刻化し,その対応に大変苦慮しつつ,この問題解決のため,昭和58年から札幌方式と言われる青少年非行化防止札幌市民運動がスタートして,学校,家庭,地域あるいは行政がそれぞれに新しい問題意識と熱意をもって取り組み,特に市内の各中学校区ごとに,地域における市民運動の核として,学校,PTA,地域の育成委員,町内会等の関係各種団体の協力を得て結成された「中学校区非行化防止対策推進会」は,結成された当初より,地域住民への啓発運動,情報交換,一声運動などの,地域の実態に合った多彩な活動を積極的に展開してまいりました。 しかし,全国的に見ますと,残念ながら依然として鎮静の方向を見せず,集団化,粗暴化,陰湿化などの傾向か続いており,予断を許さない状況にあることもまた事実であります。 本年8月に警視庁より発表されました本年の上半期の少年非行の概要を見ますと,いじめや校内暴力は減ったものの,刑法犯として補導された少年は,前年同期に比べて6.1%ふえて9万903人となり,過去最悪となった58年同期と比べても,わずか0.5%,499人下回るだけという結果となっております。 ここで,いま少しその内容を詳細に申し上げますと,非行への入口とも言われる万引きなどのいわゆる初発型非行が増加しており,刑法犯少年の70%を占めております。学識別で見ますと,中学生が全体の38.4%と依然として非行の主流となっていますが,その一方では,高校生の犯罪が過去最高であった昨年同期より11.8%ふえて,3万1,975人となっております。次に,男女別で見ますと,男子は昨年同期に比べて2.9%の7万655人であるのに対して,女子が19%増と激増し,これまで最も多かった昭和58年同期の1万9,567人を681人も上回る2万248人と増加をしており,全国的には,58年をピークとする非行の波は峠を越えておらず,高原状態が依然として続いており,今後ともなお一層の,少年を取り巻く環境の浄化や,学校・地域社会の,連携強化をもっと深くする必要があると考えるのであります。 私は,保護司を11年,さらに学校区非行化防止推進会委員を数年にわたり務めておりますが,行政面のバックアップが特に必要と思うのであります。 札幌管内では,中学生21.4%,高校生16.8%,大学生3.3%となり,中学生のみを見ますと,発生件数1,630件のうち,58.8%が窃盗であります。このような大きな数字になっているのであります。 これらの問題の起きる背景については,学校や家庭を取り巻く社会の急激な変化や,少年自身の耐性の欠如など,いろいろな要素が複雑に絡み合っており,一面的に見ることはできませんが,しかしその一方では,この問題の解決防止のために,家庭,学校を初めとする関係者が,日夜心を砕いているところであります。 本市においても,学校,家庭,地域はもとより,市長を初めとし,関係部局においてもさまざまな取り組みがなされており,私どももまた,この問題の解決防止のために全力を挙げて取り組んでいかなければならないと自覚するところであります。 そういった意味からも,現在本市で推し進めている市民運動が,地域にしっかりと根づいた永続的な活動として展開がなされなければならないと考えるものであります。 このためにも,今後幅広い市民の理解と協力を得るとともに,一人でも多くの市民がこの運動へ参加していただけるように,積極的な働きかけをしていくことが大事であると思うのであります。そして,この市民運動が市民の間に着実に,その運動の輪が広がっていき,非行防止という緊急対処的なものから,健全育成を目指した幅広い視野に立った運動に今後転換されていくことが重要と考えるのであります。 また,60年8月に青少年非行防止対策懇談会より,市民運動の将来展望について,近い将来,その名称も含めて,より幅の広い子供たちの健全な育成を願う運動へと志向していくことが望まれるという提言もなされたところであります。 そこで,私は,現在推し進めている札幌方式とも言われるこの市民運動の現状を,どのように認識し,今後どのような展開を図っていくのか,市長のお考えをお伺いしたいのであります。 次に,2点目でありますが,健全育成推進会には,地域側として育成委員,民生委員さらに保護司などが名を連ねており,活発な活動をしているのであります。そこで,私は,推進会活動のなお一層の活発化のために,推進会の中で地道に活動を続けているこれらの方々を称揚すべきと考えますが,いかがお考えかお伺いいたしたいのであります。 次に,北区の諸問題についてお伺いいたします。 北区は,ご承知のとおり,札幌市の中でもとりわけ古くから開拓されたところであり,明治の初めには茨戸に船着場があり,創成川や伏龍川等を利用した船による輸送で,札幌中心部への物資の運搬あるいは農作物の出荷場として栄えたところであります。その後は,道路交通の発展により,船による運搬は衰退し,いまではその面影は全く見られなくなっているところであります。 昭和45年の市街化区域と市街化調整区域の線引きがされた,いわゆる当初,線引き以前まで,本市の人口増加の受け皿として,新琴似や屯田地区を中心に住宅地の開発が活発に行われてまいりましたが,篠路地区につきましては,伏龍川等が合流する場所で,昔から水害の常襲地帯ということもあり,開発がおくれてまいりました。 しかしながら,昭和45年の当初,線引き以降,特に昭和50年代に入りましては,伏龍川流域総合治水対策事業による治水事業の進展により,あいの里団地や民間等の開発が進められ,篠路地区は近年,北区の中でも最も人口増加が著しい住宅地として発展してきているところであります。 昭和62年の札幌市の地域構造によりますと,昭和55年から60年までの北区全体の人口増加率は8.8%であるのに対し,篠路出張所管内の増加率が21%と著しい伸びを示しており,特に地下鉄東豊線の開業によって,終点の栄町駅から至近距離にある太平地区については,未開発の地域も残っていることから,東15丁目屯田通を含めた街づくりを促進することによって,今後とも本市の人口増加の受け皿として篠路地区の発展が大いに期待されているところであります。 一方,昭和45年の線引き以前に造成された「指定道路団地」や「旧事業法団地」の中には,地理的条件等の理由から,市街化調整区域に20年近くも取り残された団地も点在しており,市街化区域に編入されたものと比較して,公共施設等の整備に関し著しい格差が生じていることも事実であり,市街化区域編入が住民の悲願となっているのであります。 そこで,北区に関しまして2点ほどお伺いいたします。 第1点目は,いま述べました線引き以前に造成された既存住宅団地の市街化区域の編入についてであります。 昭和65年に予定されている市街化区域の見直しの基本的な考え方については,本年の第3回定例市議会で,わが党の唯議員が質問を行ったところであり,市長は,「農業振興,治水対策及び公共施設の整備等の総合的な観点から,開発予定区域制度を継続して活用しながら見直しを図る」と述べられ,市街化調整区域に散在する線引き以前の造成団地の救済については特段触れられておりませんでした。 しかしながら,北区の市街化調整区域内には,現在の市街化区域から離れて存在する上篠路の十軒こまどり団地及び静珠苑団地が存在し,さらに茨戸の公園団地など,相当数の市民が生活を営んでおり,市街化区域への編入を心待ちにしておりますが,現在の市街化区域から離れており,また周辺に優良な農地が存在すること等から,53年及び60年の見直し時にも市街化区域に編入されず,現在に至っております。 これらの団地については,昭和53年の第1回目の市街化区域の見直し時に,何らかの行政上の救済措置を講ずべきと趣旨採択された団地であり,これを受けて市道認定,水道及び除雪等,一部整備が行われてきており,その努力は評価しているところであります。 しかし,その整備は,部分的かつ応急的な整備にとどまっており,市街化区域内の整備とははなはだ格差があること等から,その後においても地域住民から,市街化区域の編入陳情が絶えないところでありますので,これらの既存住宅団地を,次回の見直しにおいて市街化区域の編入ができないものか,その可能性についてお伺いいたします。 次に,第2点目として,今後ますます人口増加が見込まれる篠路地区の生活都心の育成に関しましてお伺いをいたします。 本市のまちづくりといたしましては,地域特性に応じた各種都市施設の適正配置を一つの基本方針として,「近隣住区」,「地区」,「地域」それぞれの地域社会単位の段階構成に応じて,必要となる施設を適正配置することとしており,今後,人口増加の受け皿として発展が期待されている篠路地区については,それらの各種施設整備を計画的に行う必要があると思うのであります。 北区における生活都心としては,地下鉄の延長により,北24条駅周辺及び麻生,新琴似地区が自然発生的に育成されてきておりますが,本年3月に策定されました第3次長期総合計画においては,今後の人口増が予想される篠路地区が生活都心の一つとして新たに位置づけられたことは非常に喜ばしいことであり,計画的な誘導育成が今後の課題となっております。 現在,篠路地区の中心となっております篠路駅周辺は,駅東側の旧市街地と近年目覚ましく発展している駅西側とが,JR札沼線によって分断されて篠路駅周辺の均衡ある発展の阻害要因になっていることはご承知のとおりであり,今後,駅周辺地域の中心核としての役割を果たしていくには,東西市街地の一体的整備が課題となっていると考えるのであります。今後どのようにして篠路地区の生活都心を計画的に育成されようとしているのか,市長のご所見を承りたいのであります。 これで,すべての質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 答弁を求めます。板垣市長。
板垣武四君
◎市長(板垣武四君) まず第1点目の,本市のコンベンション都市づくりについてお答えを申し上げます。 第1点目のコンベンション海外誘致の方策についてでございます。 すでに本市といたしましては,日本コンベンション振興協会と連動しながら誘致活動を積極的に行っているところでございますが,海外からのコンベンションを誘致するには,現地で直接誘致活動を行うことがより効果的であろうと考えております。 そのためには,札幌市に対する信頼と現地での協力が不可欠でございますので,たとえば姉妹都市や,また姉妹都市と姉妹関係にある都市,すなわちいとこ関係の都市や,あるいはまた,すでに12ヵ国17都市になっております北方都市会議のネットワークを利用して,コンベンションの誘致活動を定期的に実施をしてまいりたいと考えております。 第2点目のコンベンション施設についてでございますが,北方圈の拠点都市にふさわしいコンベンション施設の必要性につきましては,常々考えているところでございます。今後さらに国際交流を促進し,さまざまなイベントを誘致,開催するために,都心部にコンベンション機能を充実させることが必要であると考えておりまして,企業サイドの協力もいただいてはおりますけれども,さらに,札幌市の規模に見合った国際会議場や,あるいは展示場などを備えた国際催事場の実現に向けて,民間活力の導入を基本にしながら検討しているところでございます。 次に,雪さっぽろ21計画についてでございます。 まず,第1点目の豊平川における雪捨て場についてでございますが,ご指摘にございましたように,河川管理者からは,雪捨て場としての使用を段階的に縮小してほしいという意向が示されております。 このようなことから,本市では流雪溝などの施設型除雪の推進や他に雪捨て場を求めるなど,豊平川への排雪量を減少させる努力をしているところでございます。 しかし,施設の整備は,技術面や財政面などから,長い年月を要し,また新規の雪捨て場を確保するには,付近住民の合意を得ることが難しいなどの問題がございますので,都心部に近く利便性の高い豊平川の河川敷は今後とも重要な存在であると考えております。 このため,この使用につきましては,河川管理者の意向を十分尊重しながら,引き続きご理解を得て措置をしてまいりたいと考えております。 第2点目の雪処理施設の複合化についてでございますが,ご提案のように,下水処理場や清掃工場などの都市基盤施設の新設・改築に合わせて雪処理施設の整備を図るということは,今後の雪対策を進めるためには,重要なことであると理解をいたしております。 このような考え方から,現5年計画の中で建設を予定しております厚別下水処理場の汚水調整池につきましては,冬期間に融雪槽として使用することができるように検討をいたしているところでございます。 次に,中央区の東地区の街づくりについてでございます。 第1点目は,サッポロビール第一製造所周辺地区の再開発の取り組みについてでございますが,サッポロビール周辺地区は,ご指摘のように,今後民間の自主的な開発が活発になるものと,こう予想され,良好な市街地形成のため,これらの対応が必要になるものと考えられます。 そこで,本市といたしましては,この地区が潤いと活力のある複合機能地区へ整備促進されるように,良好な建築物の整備,公開空地の確保,職住の近接化等,整備課題やその対応を明確化するための地区更新基本計画というのを策定をして,基本的な対処方針を持って,今後予想されます民間の自主的な開発に対応してまいりたいと,このように考えております。 第2点目の第一製造所跡地の再開発構想への考え方及び札幌市とのかかわりについてでございますが,サッポロビール会社は,同社の第一製造所跡地を,市民がつくる国際都市さっぽろを象徴する空間の創造を基本理念として,北国の暮らしに配慮した施設づくりを考えておりまして,札幌市といたしましても,市街地整備の基本的考え方に合致すると,このように認識をして,この計画を尊重しながら協議に乗りたいと考えております。 また,この再開発構想と札幌市とのかかわりでございますが,本跡地に隣接しております旧永山邸と,その公園の整合性,多様な機能を持ち賑わいのある施設が設置されることに伴う交通動線の変化に対する対応策,及び都市計画の観点からの対応が必要になると,このように考えております。 次に,豊平川通の整備についての問題でございます。 豊平川につきましては,国が行います河川事業と本市が行います公園事業,道路事業,それぞれが施設の修景を含め調整を図りながら,親しみと潤いのある新たな河川環境の創出に努めているところでございます。 このようなことから,第1点目にご質問でございましたような停車エリアを設けることができれば,これは私も,多くの市民にこの魅力ある景観を楽しんでいただくことができるものと考えております。したがいまして,ご提案の趣旨を踏まえまして,今後その実現のために,河川管理者を初め,関係機関と協議をしてまいりたいと考えております。 2点目の歩道のグレードアップの問題でございますが,豊平川通の歩道は河川景観を楽しみながらの散策にはかっこうな場所でございまして,これまでも護岸工事との調整を図りながら,周辺の環境に配慮した改良を進めてきたところでございます。今後も,豊平橋からミュンヘン大橋までの約4.5キロ区間をめどにいたしまして,逐次,同様の改良を行ってまいりたいと考えております。 3点目にございました転落防止さくについてでございますが,お話にもございましたとおり,改修済みの箇所は,転落等の危険性がきわめて少なくなっておりますので,既存のさくにかえて,低木の植栽や,あるいは花壇等で安全性を確保してまいりたいと,このように考えております。 次に,地下鉄中間駅の設置の問題でございますけれども,これにつきましては,建設に要する多額な費用,営業を続けながらの工事の問題,さらには,関係諸官庁との調整等,一朝一タには解決できない多くの問題がございます。 また,ご提案の前提となる南車両基地の工場の移築でございますが,これは建設以来18年程度たっておりますけれども,なお相当期間の使用に耐え得る状態でございます。さらに,現時点では,建設当時の財源である企業債の償還がまだ半分程度でございまして,企業債の繰上償還,さらには,国庫補助金の返還が必要になること等,非常に難しい問題がございます。 以上のようなことから,地下鉄の中間駅の設置等につきましては,この地域の将来の発展動向を見きわめながら,経営上の問題をも含めて,今後の検討問題であろうかと思っております。 次に,青少年の健全育成の問題についてお答えを申し上げます。 第1点目の,市民運動の現状と今後の展開でございますが,中学校を中心に吹き荒れた非行も,本市におきましては,中学校区非行化防止対策推進会を中心といたしまして,幅広い市民の協力のおかげで次第に鎮静化しているところでございます。また,この運動を通して,学校・家庭・地域のつながりも密接なものとなり,連帯の輪が広がるという大きな成果を上げることができました。 一方,ご指摘のとおり,全国的な状況といたしましては,58年のいわゆる非行の第3のピークに近づきつつあり,その内容も,性非行の問題,薬物乱用など,変化をしてまいっておりまして,本市としても,これまた予断を許さない状況でございます。 そこで,これらの状況に対応すべく本年4月から,非行化防止はもちろんのこと,子供たちの健全育成を長期的にとらえた,心豊かな青少年をはぐくむ札幌市民運動へと転換を図りまして,この運動の核となっております推進会につきましても,中学校区青少年健全育成推進会としたところでございます。さらに,従来の少年補導センターを少年育成センターと変えまして,新しい市民運動への支援策の企画・立案機能の充実強化を図ったところでございます。 特に,新しい取り組みといたしましては,本屋あるいはビデオショップ等の商店の方々に,青少年に悪影響を及ぼす品物を売らない,見せない,このようにしていただく「青少年を見守る店」というのを,地域の皆さんが熱心に呼びかけた結果,これまでに1,578店もの協力店を設けることができております。今後とも,このような健全育成の協力の輪を一層拡大しなければならないと考えているところでございます。 ご質問の第2点目でございますが,札幌市における青少年の健全育成に活躍された方々を称揚する制度といたしましては,札幌市優良青少年及び青少年育成者表彰というのがございます。この表彰は,未来を担う青少年の健全な成長を願い,活発な活動を展開しておられる方やあるいは団体を称揚して,その活動のより一層の活性化を図るためのものでございまして,昭和41年創設以来これまでに489人の個人,172の団体を表彰して,表彰後も活発な活動を展開され,札幌市の健全育成活動の中心になっていただいているところでございます。 したがいまして,現在,中学校区青少年健全育成推進会の中で,多年にわたり地道に活動されている方々につきましても,これまでに多くの方々を表彰しておりますが,今後とも功績者の発掘に努めまして,称揚してまいりたいと考えております。 最後に,北区の諸問題についてでございます。 第1点目の,市街化調整区域内の既存住宅団地の市街化区域編入の可能性の問題でございますが,ご指摘のような既存住宅団地は,北区ばかりでなく,本市の市街化調整区域内に数多くございまして,これらの中には,住宅が相当数建っていて,多くの市民が生活を営んでいる地区もありますが,現在の市街化区域との連擔性や,あるいは周辺農地が農用地に指定されている状況,及び治水対策上の課題など,市街化区域への編入には多くの困難な問題を有していると考えております。 しかしながら,市街化調整区域内の既存住宅団地の取り扱いにつきましては,次回の線引き見直し作業の中で,これは十分検討してまいりたいと考えております。 第2点目の,篠路地区の生活都心の育成についてでございますが,私も北区全体の発展動向を考えますと,篠路駅周辺地区につきましては,第3次札幌市長期総合計画にお示ししているとおり,将来的に,篠路地区の生活都心としての育成が必要であると考えております。生活都心の育成に当たりましては,民間活力に負うところが大でございまして,現在,篠路駅周辺地区におきましては,地元に活性化促進の機運も出ているようでございますので,来年度から予定しております都市再開発方針の見直しの中で位置づけをした上で,地元とも協議を行いながら,整備構想の策定を行いまして,今後,ご指摘の東西市街地の一体化等,計画的な市街地整備が促進され,生活都心にふさわしい市街地形成が図られるように誘導してまいりたいと,このように考えております。以上であります。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ここで,およそ30分間休憩いたします。
滝沢隆君
○副議長(滝沢隆君) これより,休憩前に引き続き会議を開きます。 代表質問の続行であります。八田信之君。 (八田信之君登壇・拍手)
(発言者未割当) 発言者未割当
◆八田信之君 私は,ただいまから,自民クラブ議員会を代表して,市政の諸般にわたり,通告の順序に従いまして質問をしてまいります。 まず最初に,コンベンション都市を目指して,いまや,全国各地で,自治体が競い合ってイベント合戦を繰り広げております。周到に準備されたイベントは成功をおさめ,地域活性化に大いに役立っております。一方,食の祭典のように,準備不足のものはよい結果が出ておりません。札幌市は1990年には国際見本市の開催を予定していますが,新聞報道などによりますと,食祭ショックなのか,出店予定業者などがしり込みをしていると伝えられております。 しかし,札幌としては,コンベンション都市を目指すに当たっては,イベントの創出や誘致のために,常に準備をし,激しい都市間競争に勝ち抜いていくことが必要であります。札幌のイメージアップと特色を強調できるコンベンション都市としてのソフトづくりについてご提言をいたします。 一つ目は,札幌のシンポルカラーの制定であります。 全国文化行政の先頭を走ってきた神奈川県では,昭和53年にすでに,都市の主体性確立の重要な要素として神奈川ブルーを制定しているのであります。政令指定都市を見ますと,旧5大都市運動会では,大阪市が赤,京都市が紫,名古屋市が黄,横浜市が青,神戸市が緑をイメージカラーとして使用しております。シンボルカラーは,その都市,地域らしさをあらわし,都市をもデザインすることになります。 色が制定されたら,封筒や印刷物,施設にシンボルカラーを使うことで,札幌独自のイメージをより鮮明にすることができると考えます。他都市ではまだ,明確に色に対する位置づけや制定の動きはなされておりません。だからこそ,本市が他市に先駆けて実施すれば,その効果は大きいと考えるのであります。 そんな理由で,コンベンション都市推進と文化行政の都市のデザイン化と融合した方策として取り組み,札幌市シンボルカラーを制定すべきであると考えますが,市長のご所見をお伺いいたします。 次に,札幌市民憲章に「雪」という字を入れ,北方都市らしい精神をあらわすべきと考えるところから提言をいたします。 市民憲章は,市民の心の憲法であります。行政の指針がそこに集約されたものであり,政令指定都市では,広島,福岡,横浜,北九州,京都,札幌の6都市が憲章またはこれに準ずるものを制定しております。 札幌市民憲章を読んでみて,北方都市としての特色を読み取ることはできません。市民憲章の最初の「わたしたちは,時計台の鐘がなる札幌市民です」という文言を抜くと,あとは全国どこにでも当てはまる普遍的な文章となります。市民憲章に北方都市らしい「雪」という字を入れると,札幌らしいものになると思うのであります。 雪のとらえ方でありますが,昨年8月に札幌商工会議所が,雪害影響調査報告書を発表しましたが,それによると,本市の産業活動がこうむる損失は一冬で650億円との推計が出されております。私は視点を変えて,雪により大きな経済効果が起きているという雪によるプラスの視点からこの報告書の中身を見ました。民間での除雪費260億円,油の余分な消費分20億円,そして札幌市の除排雪費約60億円,さらにオーバーレイなど50億円を合計して,約390億円の資金投入による雇用が起き,産業経済活動がなされていると見るべきであります。 雪が金を生む,雪は財産である。しかし,まだ多くの市民は,雪は邪魔者と感じ,受け取っているのが実情であります。 ところで,札幌市は,今こそ積極的に雪を活用しよう,雪を楽しもう,雪を大切にしようという考えに立って21世紀を見据えて,市民の心の憲法であり,行政の指針が盛り込まれている札幌市民憲章に「雪」という字を入れるべきと考え,提言申し上げますが,市長の見解をお示しください。 次に,札幌市は,コンベンション都市,すなわちイベント誘致や観光事業が大きな収入源となっております。札幌市民ぐるみで札幌市を売り込むセールスマンになるのが理想であります。 そこで,一つは,職員や市にかかわり合いのある各種の行政関係者に対して,札幌市をよく知ってもらう研修会やパンフレットなどの配布,さらにはセミナーを開いて,札幌市民挙げてセールスマンになってもらうことはどうか。 二つ目は,現在の札幌市職員のバッジを国際都市さっぽろらしいデザインの新しいものにしてはどうか。 三つ目は,現在の市記章は明治44年に制定されたものであります。これを国際都市さっぽろ,コンベンション都市札幌にふさわしい,新しいデザインはどうか。 市役所の向かいの丸井さんでは,いままでのマークから新しいマークに変えました。いまの時代に合ったようにイメージアップを図り,集客を考えての戦略であります。札幌市も,コンベンション都市として激しい都市間競争を勝ち抜いていかなければなりません。いかに札幌のイメージを上げ,イベントを誘致するかは大きな課題であります。札幌の特色を出すことが急務であります。札幌市の記章や職員バッジも,市民や他都市から見て,いい感じだというデザインに新しく変えてみたらと考えますが,市長のご所見をお伺いします。 次に,札幌デー,札幌ウィーク,そして2月3日を国民の祝日にを提言をいたします。 12月1日には札幌市創建120年祝典が挙行されました。本市はこの創建120年記念や協賛と冠をした大会が80数件開催されたところであります。札幌は昨年,コンベンション都市基本構想を発表,イベントによる街の活性化に向けて走り始めたところであります。各種イベント誘致のため,まちづくりなどが始まっています。 そんな中で,ソフトの部分に当たるものとして,創建120年は大きな効果がありました。普通,イベントの名称は〇〇〇大会でありますが,さきにもご紹介した80数件のイベントは,札幌市創建120周年記念と冠をつけての開催でありました。 たとえば,3月に開催されたBプール・ジュニア・アイスホッケー世界選手権大会も,札幌市創建120年記念と冠がついての大会であり,大会そのものにプラスアルファの価値がついたものであります。今後,コンベンション都市としてイベント誘致合戦をする場合のソフトとして,この冠は有効な戦略武器であると考えるところであります。 そこで私は,札幌が持っている財産である雪まつりと札幌オリンピックを,札幌市のソフトとして活用すべきであると考えます。 すなわち,2月3日の札幌オリンピックの開会式の日を札幌デーと位置づけ,例年の雪まつり期間を含めて2月13日までの11日間を札幌ウィークとすることであります。札幌デーと札幌ウィークの二つの冠を制定し,そこに冬の,北国のイベントを集約し,誘致することで,札幌市が目指す北の拠点都市,文化発信基地としての地位を高める施策を打つべきであります。 次に,さきに札幌デーとして提言申し上げた2月3日を国民の祝日にするよう,国に対して申請すべきであるという立場から以下その理由を申し上げます。 10月10日の体育の日は,1964年の東京オリンピック大会を記念して,翌年10月10日より国民の祝日として制定されたものであります。制定理由は,広く国民はスポーツに親しみ,健康な心身を培うことを趣旨としたものでありました。そしてことしから,新たな国民の祝日が1日加わりました。ゴールデンウィーク期間中の5月4日であります。この法案は,昭和60年12月21日の第103回国会で可決成立をしたもので,理由は,前日及び翌日が国民の祝日である日を休日にということであり,余り理由にならない取ってつけた理由に見えるのでありますが,立派に国民の祝日なのであります。 さて,そこで,札幌オリンピック大会開会式の日は,なぜ国民の祝日にならないのか,不可思議なのであります。夏の東京オリンピック大会も冬の札幌オリンピック大会も,オリンピックとしての重さにおいて違いはないのであります。札幌にとって,近代都市,国際都市として仲間入りをし,スタートした日,それは1972年2月3日,札幌オリンピック開会式の日であったと思います。2月3日が国民の祝日に判定を受ければ,それは日本中,まさに札幌デーになるのであります。 国内外に札幌は大きくPRをされます。コンベンション都市づくりの最大有効なソフトとなることは自明の理であります。私は,時間をかけてじっくり取り組み,2月3日を国民の祝日にする運動を市長を先頭に取り組むべきであると考えますが,札幌デー,札幌ウィーク,そして国民の祝日のこの提言に対してどのような意見をお持ちか,市長のご見解をお聞かせください。 次に,スタッドレスシティ実現に向けてをお尋ねします。 車粉をなくそうと,市長を先頭に脱スパイク市民運動,スタッドレスモニター制度などの運動がいま実を結びつつあります。また,車粉追放のため,各方面でいろいろなことを考えているので,ここにご紹介します。 ことしの夏,この議場で開催された青年会議所主催の札幌子供議会の中でも,車粉追放のため,子供たちの意見として,ロードヒーティングをたくさんして車粉を追放しようとか,融雪マンホールをたくさんつくり,市民みんなで除雪しては,車は4WDにしてスパイクタイヤを禁止しようという提案がなされたところであります。 また,市長は5選後のあいさつで,車粉を一日も早く解決するのが私の政治使命であると述べました。市民は,今度こそ車粉から解放されると安堵の胸をなでおろしたところであります。 さて,スタッドレスシティ実現には,市民の責任としては,脱スパイクすることで果たされるわけでありますが,行政は,安全で滑らない道路整備と管理という重大な責任があります。市民は脱スパイクに賛意を表しつつも,大きな不安を持っています。その中で一番多いのは,坂道や交差点で滑ることであります。札幌市の脱スパイク規制条例制定までの2年間で,本市が行政の責任において坂道と交差点対策を実施しなければならないと考えます。 坂道対策は,ロードヒーティングをすることであります。ロードヒーティングを,本市はバス路線の坂道箇所に順次布設する方針であり,第3次5年計画では25ヵ所に予定をしております。昨年は4ヵ所に布設し,ことしは昨年の倍の8ヵ所にヒーティングをしました。したがって,今次5年計画では残り13ヵ所ということであります。しかし,バス路線の坂道は市内に131ヵ所ありますから,残り119ヵ所であります。脱スパイクを市民に求めるのであれば,バス路線坂道の残り119カ所にヒーティングをすべきです。建設費は131ヵ所全部で約120億円が必要であります。 札幌市の施行しているロードヒーティングは,道路片側,すなわち上り坂部分であります。この方法であれば60億円で済むわけであります。昨年とことし施行した分2億円を差し引きますと58億円であります。そこで質問であります。 第3次5年計画や通常の予算での布設は不可能であります。市長の英断で,市長の政策でこれを実現していただきたいのであります。ご所見をお示しいただきたいと思います。 次に,雪道に強い脱スパイクのエースと目される4輪駆動車の購入のための助成制度の導入を検討していただきたいと思います。 次に,ロードヒーティングに対する財政対策についてでありますが,現在は単費で建設をしております。この種の積雪寒冷地における道路建設や管理に対する国の補助制度の確立を強く国に働きかけ,制度化をしていただきたいのであります。 次に,流雪溝についてお尋ねをいたします。 明年1月より,藻岩下一帯に札幌市初の流雪溝の供用が開始される予定であり,市民は熱い視線で流雪溝を見ているのであります。札幌市内の市街化区域の道路の6割の無雪化を目指す雪さっぽろ21計画の重要な目玉事業の一つであります。この流雪溝は水量と土地に勾配が必要であります。過日の寒地シンポジウムの研究発表では,水量は1流雪溝当たり毎分200リッターが必要であると聞いています。本市には多くの河川があります。厚別川,界川,発寒川などなど。そこで,この流雪溝は本市のどの地域に敷設が可能なのか,いまわかっている範囲でお示しをいただきたいのであります。 次に,融雪槽についてお尋ねをいたします。 本市内には,何地域か地図混乱地域があります。その中では行きどまり道路もたくさんあります。その地域では,雪捨て場もなく,地域住民は市の貸し出しトラック制度や,自前でトラックを借りて,除排雪に毎冬大変な負担を強いられております。 融雪槽は,その場の雪はその場で解かせるという利点があり,排雪の必要がないわけで,行きどまり道路に居住している住民にとっては,大変な朗報であります。また,現在市内では,一冬にダンプで30万台分の雪が雪捨て場に運ばれております。冬季間の雪の一番多い道路幅が一番狭くなる2月上旬から3月中旬までの短い期間に集中することもあって,市内の交通大混雑を起こす一つの原因にもなっているわけであります。この融雪槽を普及させることができれば,かなりダンプでの排雪も減らすことができるのではないか。交通混雑も緩和できるはずであります。 そこで,融雪槽に対して助成制度ができないものか検討していただきたいと思います。また,この融雪槽はまだまだ開発途上の機械であります。地場産品の育成と機械の性能の向上も含めて,本市で開発されている融雪槽を含めた雪対策の機器の品評会と,優秀品には本市推奨マークを与えて励みにするなど,事業計画を立てていただきたいと思うのであります。 次に,札幌雪運河構想についての提言をさせていただきます。 本市は雪捨て場が不足しております。そんなとき,市内最大の雪捨て場である豊平川河川敷の使用中止方針が打ち出され,雪捨て場の新たな確保が必要であります。スパイクタイヤ全面禁止に向けて,路面整備の質的向上が必要であり,さらに排雪量の増大が予想されます。そこで,これを打開するために,海水位を利用しての流雪路の建設を提案いたします。 北海道河川である西区と北区の区境を流れている新川放水路の活用であります。この新川は,小樽大浜に流れ込んでおります。起点の中央区競馬場裏まで約10キロの河川であります。川幅は100メートルあり,深さも十分あります。私は,この新川に大口径管路を布設して,海水を終末の中央区まで引いて,そこで落水させる。海水は下流へ向かう。そこへ雪を捨てる。雪は下流へ運ばれ,海へ流れるという構図であります。実現できれば大量の雪処理場となりますし,また,積極的に冬の札幌の観光名物になるとも考えます。設備のつくり方によっては,豪快な見せ物となるでしょう。 ただ,自然保護に絡む環境問題や,河川所有者である北海道との調整,そして海の温度影響や漁業権の問題など,すべてクリアしなければならないという種々の調整が大変です。実施できれば,本市内の雪捨て場に心配はなくなるでしょう。ぜひ実現に向けて取り組むべきと考えますが,市長のご所見をお伺いします。 次に,交通事業についてお伺いいたします。 本市の交通事業は,市勢の発展とともに,大量公共輸送機関として,市民の円滑な足の確保と,快適な市民生活の向上を図るため,都市発展の原動力として基幹的役割を果たしてきたのであります。その間,発展する都市形態に合わせ,輸送力の整備・拡充を進めてきましたが,産業と人口の大都市への集中,モータリゼーションの急激な進行,都市構造の変化などによって,交通需要及び交通機関の様相は大きく変化を来たし,都心部の通勤交通として,大量輸送機関の一時的な混雑や,片荷輸送の増加による非効率的な運行を余儀なくされてきたものであります。 本市はこのような状況を根本的に解決するため,都市交通体系の総合的な検討を行い,地下鉄,バス,電車がそれぞれその特性に応じた輸送を分担することによって,有機的かつ一体的輸送を図る,すなわち地下鉄を基幹輸送として,バス及び路面電車がこれを補完する総合的な交通体系を確立するため,昭和46年12月の地下鉄南北線を開業して以来,順次建設を進め,わずか20年という他に類例を見ないスピードで整備がなされたのであります。また,地下鉄の整備とあわせて,関連するバス路線を再編成することによって,都心部の道路交通混雑の緩和を図ってきたことは,単に交通問題にとどまらず,都市政策の観点からも,きわめて高く評価しているところであります。 また,今日大都市における大量公共輸送機関は,道路とともに都市にとって必要不可欠な施設であり,都市の秩序ある発展整備と密接に関連しておりますが,本市の交通事業は,昭和62年度の市内各種交通機関の1日当たり輸送人員145万1,000人の約60%に当たる84万4,000人の輸送を分担し,重要な役割を果たしてきたものであります。 このように,本市の交通事業が今後とも都市交通の中で重要な役割を担っていくためには,経営基盤の安定,すなわち,健全な財政運営が基本であると考えるものであります。 そこで,バス・電車の路面交通事業の財政状況についてでございますが,昭和40年代の走行環境の変化によって,乗客の逸送と輸送効率の低下という二重の圧迫を受け,さらには,石油ショックなどによる経済情勢の急激な変化によって,財政収支は著しく悪化し,経営の健全化を図るため,昭和49年3月,地方公営交通事業の経営の健全化の促進に関する法律に基づき財政再建団体の指定を受け,経営の健全化を進め,あわせて札幌市営企業等調査審議会の「札幌市交通事業の健全な運営管理の方策に関する答申」に基づき種々の経営努力を重ねた結果,昭和52年度には不良債務を解消し,昭和55年度以降経常収支の均衡を図って,昭和57年度に再建計画を達成したところであります。しかしながら,その後何とか収支の均衡を維持してきましたが,61年度以降再び赤字に転じ,市民の足を確保する上できわめて憂慮すべき事態となっております。 一方,地下鉄につきましても,最近における地下鉄建設費の高騰は著しいものがあり,1キロメートル当たりの建設費を見ると,南北線55億円,東西線134億円,東豊線262億円となっており,加えて,南北・東西両線の輸送人員も伸び悩みの傾向を示していることから,今後,次期路線の整備を実現していくためには,何よりもまず経営基盤の安定,すなわち健全な財政運営の確立が前提になると考えるのであります。そこで,このような観点から質問をいたしますが,まず第1点目は,構造的な赤字となっている地下鉄事業の財政状況についてであります。 昭和62年度の決算における経常収支は131億4,000万円の赤字となっており,累積欠損金では実に846億5,900万円となっております。また資金の状況につきましても,地下鉄開業以来初めて2億7,500万円の資金不足が発生し,さらに63年度については,135億円に達する見通しと聞いております。このうち,130億円を資本費負担緩和企業債に頼らざるを得ない状況となっております。このように,交通事業・高速電車事業両会計ともに,まことに憂慮すべき財政事情にありますことから,乗客に負担を求めるだけでなく,労使双方,企業努力に努めることが最も重要であると思うのであります。 このような状況の中で,交通当局は労働組合側に対し,大幅な労働生産性の向上を内容とする効率化案を提案し,鋭意交渉を進めていると聞いており,また,労使双方が乗客誘致キャンペーンを展開するなど,その努力は認めることといたしましても,このような厳しい経営状況を打開していくためには,労使協調のもとに内部努力に努め,能率的な経営を目指してなお一層の努力をされることを強く望むものでありますが,財政健全化に対する基本姿勢について市長のご所見をお伺いいたしたいと存じます。 第2点目は,地下鉄財政の基本問題ともいうべき構造的な赤字の改善対策についてであります。 前段でも申し上げたとおり,地下鉄事業は,バス・電車事業と異なり,投下資本が膨大であることから,開業後相当期間にわたって資本費の負担が大きいため,国及び市一般会計から建設費補助などの財政援助措置のもとに,おおむね30年を目途とした長期的かつ計画的な財政運営のもとで収支が償われるものと承知をいたしているところであります。しかしながら,事業運営上きわめて重要な柱の一つである建設費補助金が61年度以降,従来,支払いの開始年度が建設の翌年であったものが,開業の翌年度扱いに変更されたことによって資金不足の発生が早まり,経営上きわめて大きな影響を受けていると聞いておりますが,そこでお尋ねをいたしますが,地下鉄事業は,長期的に収支を償っていくため,多額の構造的な赤字が発生していることは承知いたしておりますが,これをいかに縮減していくかお聞かせいただきたいのであります。 次に,交通事業に大きなかかわりのある地下鉄,JR駅における駅前広場・バスターミナルなどの乗継施設整備についてお伺いをいたします。 札幌市は,道路網と大量輸送機関網とを有機的に結ぶ総合的な交通体系を確立し,円滑な都市交通機能の確保に努めることを交通の基本方針として,これまでに地下鉄やJRの鉄道輸送網あるいはバス路線網の整備を進めてまいりました。 このうち地下鉄は,昭和47年の冬季オリンピックを契機として路線の整備を進め,南北線を初め,去る12月2日に開業した東豊線を合わせると,路線延長は約40キロとなり,市民の足として一層利便性が高まりつつあるのであります。また,東豊線豊水すすきの・福住間5.6キロについては,現在,建設に向けて法手続が進められているところであり,さらにこの先,東豊線,東西線の延長部分ができ上がると,約50キロメートルの地下鉄網が形成され,本市の公共交通機関としてのその役割はますます重要性を帯びると思うのであります。 一方JRは,従来の都市間輸送に加えて,都市内輸送も分担すべく,これまで中間駅の設置,輸送ダイヤの改善などに積極的に取り組んでおり,具体的には,森林公園・星置・発寒駅などの地元請願駅の設置や,61年11月以降,市内7ヵ所にみずから簡単駅を設置するとともに,ダイヤ改正も何回か実施し,先ごろも鉄道高架開通に合わせて大幅な増発を行うなど,その利便性は地下鉄に劣らないほど高められているのであります。この結果,本市内の鉄道輸送網は他都市に比較しても見劣りしない充実したものとなっていると言えるのであります。 そこで,この鉄道輸送網に地域の輸送分を分担するバス路線網が有機的に連結されることにより,一体的,効率的な公共交通網が形成されることになるわけでありますが,このためには,その連絡駅,料金体系,運行ダイヤなどさまざまな要素が勘案された,効率的で利便性の高い輸送システムが形成されなければなりません。特に私は,最も重要な要素として,鉄道駅にバスを受け入れる駅前広場・バスターミナルなど,乗継施設が整備されることが肝要であると考えます。このことは,バスと鉄道との乗継抵抗を少なくすることで,公共輸送機関の利用促進を図るものであり,ひいては自動車交通の総量規制にもつながるものであります。さらに,鉄道駅周辺において路上で行われているバス乗降を廃止することで,道路交通の混雑緩和にもつながることになります。また,これらの乗継施設は,鉄道駅を中心とする地域中心核の形成に向けて,骨格施設として大きな役割を果たすものであります。 私は,すべての駅に広場やターミナルを整備すべきであると考えてはおりませんが,JR駅については,バス以外にもタクシー・マイカーや自動車などが集中し,交通の混雑,ふくそうが発生しやすい状況にありますので,基本的には,駅前広場を整備しこれらを処理していくことが望ましいと思います。また地下鉄駅については,バスが起終点となる駅にターミナルを設置して,バスの運行を効率的に行うとともに,自転車駐車場を設ける必要があると思います。 そこで,これらの観点から本市の現状を見通しますと,まだまだ不十分な状況にあると思われます。このことが公共交通機関の輸送需要の伸び悩みにもつながっているのではないかと考えます。したがいまして,既設の駅について整備を推進するとともに,今後の地下鉄延長に際しては,乗継施設を一体的に計画・整備していくべきであり,広場・ターミナルが不要な駅についても,バスベイなど適切な施設を整備し,道路混雑を未然に防止することが必要であります。そこで,以上の観点から,私は次の2点についてお伺いをいたします。 まず第1点は,公共交通体系を確立し公共輸送機関の乗客増加を図る上からも,またあわせて,鉄道駅周辺の道路混雑を解消するためにも,鉄道駅における駅前広場あるいはバスターミナルの整備を積極的に推進すべきであると考えますが,市長の基本的な方針をお聞かせ願います。 第2点は,JR駅裏側の整備についてでありますが,駅施設は,駅のどちらの側からも直接利用できることが望ましく,近年設置された地元請願駅につきましては,橋上駅とするなど,利便性に配慮したものであります。しかし,既存の駅につきましては,駅裏側の利用者は,跨線橋を渡るなどして駅表側の駅舎に行かなければならず,不便な状況にあるものが大半であります。これらの既設駅について,実情に応じた改善をし,一層努力していただくとともに,受け皿としての駅前広場の整備に着手してはいかがかと考えますが,市長のご所見をお伺いいたします。 最後に,中学校の完全給食についてお尋ねをいたします。 中学校給食についての私の調査結果についてお話をいたしますと,政令市についてだけの学校実施率でありますが,福岡市が100%,広島市32.7%,大阪市7.4%,京都市5.1%,神戸市2.5%,名古屋市1.9%,そして川崎市,横浜市,北九州市はゼロパーセントであります。福岡・広島以外の市においては,中学校義務教育においては,食事までは面倒見ないという明確な方針を持っているようであります。 札幌市の現状はどうなっているのか。学校実施率で見ると,昭和61年度は73.1%,62年度は74.4%,63年度は77.6%,64年度は81.8%となり,第3次5年計画の終了時は90%を超えることになろうと考えられるのであります。中学校の完全給食を拡充してきた本市において,ミルク給食校が残り数校となれば,給食を受けている学校と受けていない学校との不公平感が一層強くなり,義務教育の中における機会均等の公平の原則から見てもそぐわない結果となります。 いまの札幌市における給食実施の原則は,新築校または増改築のときに給食設備を設けることにしていますが,この方針でいくと,周辺の人口が増加していく地域の学校はともかく,街並みの整った地域にある古い中学校は,新設分離や増改築もされないため,いうまでも取り残されるという結果になりかねません。従来の方法では,100%実施は不可能であります。何らかの新しい方法を導入してでも,いまの不公平を打開せねばならないと考えます。 ちなみに本市の学校給食方式は全国でも最高水準のもので,学校での調理を基本としており,単独校16校,親子校50校であります。さきにお話をした福岡市は,センター方式を採用しての100%実施であります。 学校給食の意義はいまさら申すまでもなく,望ましい食事環境のもとで,バランスのとれた栄養に配慮し,食事を提供することを通じて,児童生徒の心身の健全な発達を図ることを目的とし,学校教育活動の一環として実施されているものでありますが,現在の厳しい財政状況の中では,経常経費も含めて,やみくもに金をかければよいということにはならないと考えるのであります。しかし,完全給食を実施していない学校の生徒や父母からの要望もまた強いものがありますし,残りが少なくなればなるほど,不公平感が強まることもまた事実であります。 したがいまして,さきの文教委員会で理事者側からご答弁のあったような,今次5年計画でできない学校については,次期5年計画の早期に実施したいというようなことでは,いろいろな方式が考えられることでありますから,早い時期に100%実施のめどを明らかにしていただきたいと考えるものであります。どのように考えておられるのかお伺いをいたします。 以上で私の代表質問のすべてを終了いたします。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
滝沢隆君
○副議長(滝沢隆君) 答弁を求めます。板垣市長。
板垣武四君
◎市長(板垣武四君) ただいま八田議員から,大変ユニークな幾つかのご提言を持ったご質問をいただきましたが,とうていご満足いただける答弁にはならないかもしれませんけれども,これらにつきまして順次お答えを申し上げます。 第1点目り札幌のシンボルカラーの制定についてでございますが,本市がコンベンション都市を目指すに当たりまして,北方都市としてのイメージアップを図ることは,これはぜひ必要であると考えております。その意味におきまして,シンボルカラーをすでに制定している他の都市の実情を調査いたしますとともに,その使途や,またそのことによる実効性を含めて,都市景観委員会などで検討してもらってみたいものだと考えております。 第2点目の,札幌市民憲章に「雪」という文言を入れることについてでございますが,市民憲章は,市民生活の規範を規定した,いわば市民の憲法とも言うべきものであり,基本的には不変であることが望ましいと考えておりますけれども,昭和61年に市民憲章推進会議において,一部を改正し,現在に至っております。ご提言のありました「雪」につきましては,明文化されてはおりませんけれども,自然環境や北国の暮らしについてうたっている文章の中で,間接的に表現されているものと理解をいたしております。しかしながら,最近における趨勢などもございますので,ご指摘の趣旨を検討いただくように,市民憲章推進会議にお伝えをいたしたいと思っております。 第3点目の研修会の開催,また職員章や市の記章についてでございます。 まず,札幌をよく知るための研修会等の開催についてでございますが,職員に対しましてはもちろんのこと,その他の関係者に対しましても,たとえばボランティア通訳の皆さんにお集まりを願って研修をしていただくなど,これまでも実施しているところではございますけれども,今後とも積極的に行ってまいりたいと考えます。 次に,職員章と記章を新しいデザインに改めてはということでございますが,これらのデザインは長い間使われてきておりまして,職員はもとより,市民の皆様にも親しまれているものでございます。したがいまして,これらのデザインを新しいものに改めるということは非常に大きな問題でございますので,これは時間をかけて慎重に検討してまいりたいと考えます。 第4点目の,札幌デーと札幌ウィークを設定をして,各種イベントを実施していくというご提言についてでございます。 これまでも,その期間を中心として,雪まつりを初め,札幌国際スキーマラソンあるいはジャンプ大会など各種イベントが実施されておりますとともに,冬季札幌オリンピックの閉会式に当たります2月13日には,これを記念して札幌市民スポーツ賞の表彰式を行っている状態でございます。ご提言の趣旨につきましては,私も同感できるところでございまして,今後とも,各種の事業をこの期間に集中して行うとともに,札幌デー,札幌ウィークの具体的な設定の問題につきましては,関係団体とも十分協議の上検討をしてまいりたいと考えております。 なお,2月3日を国民の祝日にするように国に働きかけるということにつきましては,国民の祝日というものは,日本国民がこぞって祝うという普遍性が必要であることなどの問題もございますので,それらも含めまして研究をさせていただきたいと考えます。 次に,スタッドレスシティ実現につきましてお答えを申し上げます。 まず第1点目のロードヒーティングの設置についてでございますが,ロードヒーティングは,車粉のないスタッドレスシティの実現に向けて,冬季における路面整備の充実を図るため,その一環として,市民要望の高い坂道から順次整備を進めているところでございます。 ご提言のございましたバス路線の坂道のヒーティング化につきましては,今後のスタッドレスタイヤの性能の向上あるいは路面整備の状況及び財政事情等を勘案した上で,慎重に検討していかなきゃならないと考えております。 次に,ロードヒーティングの補助の採択についてでありますが,国におきましても,本市の実情に理解を示してきておりますことから,引き続きこれは要望を続けてまいりたいと考えております。 また,四輪駆動車につきましては,冬道の特に坂道において性能を発揮することから,近年,その普及が高まってきております。今後さらに需要が高まることによって,価格の低下も期待されますので,その推移を十分に見守ってまいりたいと考えます。 次に,第2点目の流雪溝の整備計画についてでございます。 流雪溝は,市民参加の新しい除雪システムとして期待している施設でございます。現在本市で計画しております流雪溝には,河川水を利用するものと,下水処理水を利用するものがございますが,ご指摘のように,流雪溝には多量の水が必要でございます。しかし,河川水の利用につきましては,新規に水利権を取得するということが非常に困難なことと,地形的条件などの制約もございます。したがいまして,今後,本市における流雪溝の整備につきましては,新琴似地区など下水処埋水の利用可能な地域について検討してまいる考えでございます。 3点目の,市販の融雪槽についてでございます。 現在,数種類の小型融雪槽が開発をされ,市民に利用されておりますが,敷地内で雪を処理いたしますこれらの装置の普及は,除雪に対する住民意識の向上の面からも,また地場産業の育成を図る上からも,大変好ましいことであると考えております。ご提言がございましたこのような装置に対する助成制度とそれから推奨マークの付与につきましては,現状ではその数もわずかでございますので,今後普及の推移を見ながら検討をいたしたいと存じます。 4点目の札幌雪運河構想についてでございます。 ご提案の札幌雪運河構想は,新川を雪捨て場を兼ねた観光運河にするという遠大な構想でございますが,環境保全やあるいは費用対効果並びに行政管轄など多くの問題がございますので,これは長期的な視点に立って,ご貴重な提言と受けとめさせていただきたいと存じます。 次に,交通問題についてお答えを申し上げます。 まず,交通事業の経営健全化についての第1点目は,基本姿勢についてでございますが,ご質問にもございましたように,3事業ともに企業環境はますます厳しくなっていると認識をいたしております。したがいまして,経営基盤の安定化と均衡のとれた財政運営を維持することが,緊急かつ最大の課題であり,まず企業内努力に全力を傾注すべきであると考えております。 その対策といたしましては,事業運営全般にわたって見直しを行い,経営の効率化を推進するため,昨年,労働組合に対して経営効率化を提案をし,現在,その早期解決に向けて鋭意交渉を重ねているところでございます。 また,乗客誘致につきましても,近年,バス・電車の輸送人員の減少傾向は,これは全国的なものであろうと思いますけれども,今日における経済社会情勢を考えますと,きわめて難しい問題ではございますが,関係都市と協力をし,バス・電車の優先通行の確保等について,国を初め関係機関に働きかけを行う一方,施設の改善に努める等,物心両面にわたるサービスの向上にも努力をしてまいりたいと存じます。 さらに,今後の交通事業の健全な運営管理の方策について,近々,札幌市営企業調査審議会に諮問をして,交通事業全般にわたって広くご意見を伺い,財政健全化のための諸施策を講じてまいりたいと考えております。 第2点目の地下鉄財政の基本問題についてでございますが,ご指摘のとおり,膨大な建設費の資本費負担による構造的な赤字に加え,国の行財政改革に伴う補助金の繰延べ措置によって,財政収支上大きな影響を受けております。したがいまして,経営の健全化に向けて財政基盤の安定化を図るためには,効率的な事業運営はもちろんのこと,資本費負担を軽減することが最も重要な課題であると認識をいたしております。 現在の国の財政事情はきわめて厳しい状況でございますが,都市における地下鉄事業の重要性を訴えながら,赤字改善の諸施策を関係都市と協議を行い,補助制度の改革を含む財政援助措置の拡大につきまして,国に強く要望してまいりたいと考えております。また,これまで以上に,経済的な工法の検討を初め各施設の見直しを行うなど,可能な限り建設費の低廉化に努め,資本費負担の軽減を図ってまいろうと考えております。 次に,地下鉄,JR駅における駅前広場・バスターミナル等の乗継施設の整備についてでございます。 第1点目の,整備に向けた基本方針についてでございますが,本市といたしましても,公共輸送機関の効率的運営を図るためには,乗継施設の整備を積極的に推進することが必要であると考え,これまでに,JR森林公園・星置・発寒駅等の中間駅開設に合わせて駅前広場を整備したほか,地下鉄東豊線開業に合わせて,環状通東駅バスターミナルを設置いたしました。 また,現在,JR新札幌駅には,ターミナルビル建設にあわせて,駅前広場・バスターミナルの整備を進めているところでございます。さらに,今後,地下鉄東豊線延長部の主要駅あるいはJR中間駅等において,乗継施設の整備推進が必要であると考えておりますので,これらの駅について,駅前広場あるいはバスターミナル等にかかわる基本計画を策定した上で,鉄道事業者等,関係機関の協力を得ながら,整備に向けて順次取り組んでまいる所存でございます。 2点目のJR駅裏側の整備についてでございますが,市内の白石駅等では,駅周辺の市街化の進展に伴いまして,駅裏側からの利用者が増加をしており,駅利用が不便な状況にございますことから,駅裏改札口の設置を望む声が非常に強く上がっております。そこで本市といたしましても,これらの駅も含めまして,利便性の確保あるいは地域の均衡ある街づくりを推進する上から,駅裏改札口の設置あるいは駅舎の改築等についてJRに働きかけていく所存分ございます。また,あわせて,駅前広場の整備につきましても,広場用地の確保,接続道路の整備等,難しい問題もありますけれども,その実現化に向けて努力をしてまいりたいと考えております。以上であります。
滝沢隆君
○副議長(滝沢隆君) 荒井教育長。
荒井徹君
◎教育長(荒井徹君) 私から最後に,中学校の完全給食についてお答えをいたします。 中学校の完全給食化が進んでまいりましたために,まだ実施されていないところからの要望が強くなってきていることはご指摘のとおりでございます。本市といたしましては,従来から,新築や増改築の機会をとらえて給食施設の整備を進めてきておりまして,毎年2校ないし3校の完全給食化を図ってきたところでございますが,今後も機会をとらえて完全給食化を進めてまいりたいと考えております。 しかし,ご指摘にもありましたように,生徒数の伸びの少ない既設校で,新設分離や増築が行われず,結果的に完全給食化が進まないという学校があるのも事実であります。これについては何らかの方策も必要ではないかと感じておりますので,関係する部局も含めて検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
滝沢隆君
○副議長(滝沢隆君) お諮りします。 本日の会議はこれをもって終了し,明12月9日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
滝沢隆君
○副議長(滝沢隆君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
滝沢隆君
○副議長(滝沢隆君) 本日はこれで散会いたします。