札幌市議会 会議録検索システム(平成元年第1回定例会 1989-02-17 第1号)
1989-02-17/発言 23 件 / 原本(札幌市議会)
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吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ただいまから,本日をもって招集されました平成元年第1回札幌市議会定例会を開会し,直ちに本日の会議を開きます。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 出席議員数は,70人であります。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 本日の会議録署名議員として猪熊輝夫君,千葉英守君を指名します。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。
鍛冶沢徹君
◎事務局長(鍛冶沢徹君) 報告いたします。 監査委員から監査報告11件が提出されましたので,各議員控室に配付いたしました。 本日,市長から提案されます議案第51号 札幌市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例案及び議案第76号 札幌市職員の勤務条件に関する条例の適用に関する条例案につきましては,地方公務員法第5条第2項の規定により,議長は人事委員会の意見を求めました。 本日の議事日程並びに請願・陳情受理付託一覧表及び陳情取下げ一覧表はお手元に配付いたしております。以上でございます。 ――――――――─――――――― 請願・陳情受理付託一覧表 (平成元.定1) (平成元. 2.17)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) これより議事に入ります。 日程第1,会期の件を議題といたします。 (見延順章君「議長」と呼び,発言の許可を求む)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 見延順章君。
(発言者未割当) 発言者未割当
◆見延順章君 会期設定の動議を提出いたします。 すなわち,本定例会の会期を本日から3月24日までの36日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ただいまの見延議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。 動議のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,本定例会の会期は,本日から3月24日までの36日間と決定されました。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 次に,日程第2,議案第1号から第76号までの76件を一括議題といたします。 いずれも,市長の提出によるものであります。 提案説明を求めます。板垣市長。 (市長板垣武四君登壇)
板垣武四君
◎市長(板垣武四君) ただいま上程をされました平成元年度予算を中心とする諸案件の説明に先立ちまして,市政を執行するに当たっての基本的な考え方につきまして,一言私の所信を申し述べさせていただきたいと思います。 昨年,創建120年の節目を迎えました本市は,人口も162万人を超え,名実ともに北海道の中心都市から北方圏の拠点都市へと成長を遂げてまいりました。 本年の11月には,厚別・手稲の両区が誕生し,7行政区から9行政区へと移行することになっております。 私が市長に就任をいたしました1期目に本市が政令指定都市となり施行いたしました区制が,本市の成長に合わせ,いま新たな展開をいたしますことには,まことに感慨深いものがございます。 私は,就任以来,市民がこの札幌に愛着を持ち,住みよい街づくりを進めようとする心を何よりも大切にして,市民とともに札幌を「人情と温かい心の通い合う街」にしていくことを基本に置きながら,地域の特色を生かしたきめ細かな行政の実現に向けて,最大限の努力を傾注してまいりました。 この新区誕生を,それぞれの地域が,それぞれの個性を発揮しつつ発展する「地域新時代」の幕明けとして,今後も市民相互の結びつきを深め,心の触れ合う街づくりをより一層前進させていくとともに,21世紀を間近に控え,国際化,高齢化,高度情報化などといった社会経済情勢の変化に的確に対応しつつ,将来を展望した先行的かつ計画的な市政を遂行してまいりたいと考えております。 本市を取り巻く財政環境は,景気の回復傾向を反映して税収の好転が見られますが,反面,国庫補助負担率の復元問題につきましては,生活保護費などが一部復元されるものの,公共事業等は,暫定補助率が継続されることになり,また,国民健康保険財政や交通事業財政の悪化など克服すべき課題も多く,決して楽観を許さない状況にございます。 平成元年度予算を編成するに当たりましては,従前にも増して効率的かつ合理的な行財政の運営に努め,21世紀都市さっぽろを目指し,新しい時代に飛躍するための各種事業を積極的に推進することにより,市民生活の向上を図ることに努力を払ったところでございます。 特に,平成元年度は,昨年スタートした5年計画の2年次目として,これを軌道に乗せるべき重要な年であると考え,その確実な執行を図るため,計画事業につきましては可能な限り予算に計上いたしました。中でも,分区関連施設などの整備,社会的に弱い立場にある方々に対する福祉施策の充実,国際都市にふさわしい質の高い都市環境づくり及び経済活性化への配慮に重点を置いて予算編成をいたしたところでございます。 平成元年度各会計予算の規模は,整理会計である公債会計を除きまして一般会計5,752億5,000万円,特別会計2,156億4,416万2,000円,企業会計2,583億7,415万8,000円,合計で1兆492億6,832万円となり,当初予算といたしましては,昨年度に引き続き1兆円を超えることになりました。 これを昭和63年度当初予算と比較いたしますと,その増減率は,一般会計6.8%の増,特別会計9.3%の増,企業会計で4.5%の減,合計4.3%の増となり,国の一般会計予算の伸び率などを勘案いたしますと,国及び地方の財政環境が厳しい状況下にあって,精いっぱい努力をした結果のものであり,重要施策あるいは懸案となっている事項につきましては,ほぼ盛り込めたものと考えている次第でございます。 これより各会計予算の内容につきまして,市政執行の目標として定めております六つの施策の柱の区分に従い,その主要なものにつきまして逐次ご説明を申し上げます。 その第1は,経済の活性化を図り,活力に満ちた都市をつくるための施策でございます。 市民生活の向上を図るためには,国際化・情報化・技術革新などの社会経済情勢の変化の中で,独自の気候風土を生かした特色ある産業の育成・強化を図るなど経済基盤の強い街づくりを積極的に推進することが必要でございます。 このため,まず,付加価値の高い都市型先端産業の誘致・育成をより一層促進するため,先端産業の集積基地として,新たに豊平区真栄地区において札幌ハイテクヒル真栄の造成に着手するとともに,立地促進資金などの融資の充実に努めることにいたしております。 また,中小企業の経営基盤の強化や地場産業の振興を図るため,中小企業金融対策資金の充実や地場製品の開発及び販路拡大に努めるとともに,新たに海外10都市に通商アドバイザーを設置して,海外の産業・経済情報を収集する機能の充実を図っていくことにいたしております。 このほか,市民生活や経済活動を支える基幹交通の整備といたしましては,地下鉄東豊線の延長工事につきまして,本格的に着手するとともに,継続して進めております都市圏道路網の整備などを一層促進することによりまして,都市交通機能の充実を図っていくことにいたしております。 その第2は,世界に開かれた国際コンベンション都市をつくるための施策でございます。 国際都市さっぽろの実現を目指した街づくりを進めるためには,都市のコンベンション機能の充実を図り,人や情報の交流を通じて経済・文化・スポーツなど幅広い分野での活動を活発化させていく必要がございます。 このため,コンベンションや国際交流活動などを資金面から支援するため,引き続き国際交流推進基金の造成を進めるほか,豊平区の天神山緑地内に,海外からの研究者などが研究・宿泊をしながら市民交流を深める施設として,天神山国際ハウスを建設するとともに,白石区に来社外国人に対する接遇施設を整備することにいたしております。 さらに,本年はポートランド市との姉妹都市提携30周年に当たりますので,これを記念して,公式訪問団の相互派遣を行いますほか,新たに,姉妹都市など友好を深めている5都市との間でジュニア層を対象にした札幌カップ国際スケート大会を開催するなど,各種の国際交流事業を進めることにいたしております。 このほか,明年3月には,本市の提唱により発足した北方都市会議の第4回会議がノルウェーのトロムソ市において,国際冬の見本市などとともに開催されることになっており,一段と北方諸都市間の交流の輪が広がるものと期待しております。 その第3は,緑にあふれ雪を生かした,美しい都市をつくるための施策でございます。 市民が心豊かで健康的な生活を送るためには,人々にやすらぎと潤いを与える豊かな緑と広々とした自然空間を確保していくとともに,冬季間の生活をより楽しくするための環境づくりを進めていく必要がございます。 このため,市民のレクリエーションやコミュニティ活動の場として公園・緑地を整備するため,児童公園47カ所を初め,近隣公園以上の大公園29カ所の造成を行うことにいたしております。中でも,都心部の貴重なオープン・スペースとして,また,本市を代表する公園として市民や観光客に広く親しまれております大通公園を,21世紀にふさわしい魅力的なものにするため,その再整備に着手することにいたしております。 なお,その他の公園につきましても,その積極的な冬季利用を促進するため,スキー山やスロープなどを整備することにいたしております。 その第4は,北の文化を大切にし,次の世代がのびのび育つ都市をつくるための施策でございます。 個性的で魅力ある札幌の街づくりを進めていくためには,地域風土に根差した独自の生活文化の形成や,香り高い芸術文化の存在を欠かすことはできません。そのためには,市民が生涯を通じて学び,各自の個性と創造性を伸ばすことができる環境づくりを進めていくことが必要でございます。 まず,文化・芸術の振興についてでございますが,21世紀に向けた芸術文化都市さっぽろのシンボルとなっております札幌芸術の森につきましては,彫刻などの常設展示のほか,市民が所有する絵画の展示などを行う芸術の森美術館の建設に着手し,施設の充実を図る一方,芸術の森の有する機能を活用しながら,芸術文化の分野における人材を育成するため,隣接地において,芸術系新大学建設に向けての基盤造成を実施することにいたしております。 次に,学校教育につきましては,幼稚園1園の新設を初め,小・中学校合わせて4校の新設及び16校の増改築並びに13基の学校プールの整備を行うほか,新たに,山の手養護学校つぼみ中学部分校を卒業する重度肢体不自由の生徒のために,つぼみ高等部分校の整備を進めるなど,よりよい教育環境づくりに努めることにいたしております。 次に,社会教育活動の振興につきましては,教育大学跡地において本市図書館行政の中心的な施設となる新中央図書館の建設に着手するほか,円山動物園をさらに魅力あるものにするため,動物科学館の基本設計を行うとともに,オーストラリアのタスマニア州に生息する珍獣などを集めたタスマニア館を建築することにいたしております。 また,市内に出土する歴史的な文化遺産を適切に保存し継承していくため,新中央図書館に併設して,埋蔵文化財センターの建設に着手することにいたしております。 このほか,青少年が恵まれた自然の中で体験学習ができる野外教育活動の拠点施設として,滝野すずらん丘陵公園において整備が進められております青少年山の家を本年秋には開設することにいたしております。 その第5は,快適さと便利さのレベルアップを図り,暮らしやすい都市をつくるための施策でございます。 市民が快適な生活を営むためには,その生活基盤となる道路,上・下水道,公営住宅といった都市施設の整備・充実や市民生活に関連の深い除雪,道路清掃,ごみ処理などにつきまして,従前にも増して力を注いでいく必要がございます。 これら都市基盤の整備につきましては,快適な生活環境づくりを目指し,引き続き計画的に整備を進めてまいる所存でございます。 また,清掃事業につきましては,ごみの減量化・資源化を図るため,事業系ごみを固形燃料化するごみ資源化工場が平成元年度末に完成いたしますほか,年々増加するごみの処理に対処するため,発寒清掃工場の敷地内において,焼却日量600トンの新工場の建設に着手することにいたしております。 次に,本年11月6日に予定しております分区につきましては,逐次関連施設の整備を進めてきたところでございますが,基幹施設となります区役所及び保健所などが本年9月に完成いたしますことにより,スムーズな移行が図られるものと考えております。 また,地域コミュニティ活動の拠点づくりをさらに進めていくため,伏古地区に地区センターを建設するほか,発寒地区に地区センターを建設するための調査設計を行うことにいたしております。 その第6は,子供からお年寄りまで,健康で思いやりに満ちた安全な都市をつくるための施策でございます。 すべての市民が安心して幸せな生活を送るためには,市民一人一人の心身の健康づくりを増進するとともに,ノーマライゼーションの思想に基づいて,弱い立場の人々を常に温かく包み込む地域福祉を積極的に推進していくことが必要でございます。 まず,スポーツの振興についてでございますが,競泳などの公式競技大会も開催することができる屋内長水路プールは本年8月に完成いたしますことから,10月には日本で初めてのアジア・エージ・グループ水泳選手権大会を開催することにいたしております。また,冬季スポーツの普及を促進するため,国際大会の開催が可能な国際スキー連盟公認のスキー距離競技場を完成させることにいたしております。 また,平成元年度は,第44回国民体育大会,第25回全国身体障害者スポーツ大会及び第2回冬季アジア競技大会などの大きなイベントが本市で開催されますが,市民の善意や人情に支えられた心温まるものにいたしたいと考えております。 次に,保険医療体制の充実についてでございますが,40歳以上の市民を対象に実施しております基本健康診査につきまして,新たに胸部エックス線検査を追加し,内容を充実するとともに,医療機関における受診者負担の軽減を図ることにいたしております。 また,市民の健康度に応じた自主的な健康づくりを支援するための施設として,健康づくり総合センターを建設するための調査を行うほか,老朽化・狭隘化をいたしております市立札幌病院を移転新築し,医療サービスの充実と医療体制の強化を図るため,その実施設計を行うことにいたしております。 次に,福祉施策の充実につきましては,白石区にございます救護施設「あけぼの荘」の改築に着手するとともに,中央区にございます福祉センターを改修し,視力障害者の方々のための機能を拡充することにいたしております。 また,精神薄弱者の方々のための施策といたしまして,援護施設の整備を推進するため,新たに補助制度を設けるとともに,自立を促進するための施設でございます社会復帰センター等を移転新築し,機能充実を図ることにいたしております。 このほか,高齢者の方々のための施策といたしまして,健康増進や生きがいの高揚をより推進するため,高齢者交流センターの構想策定を行うほか,在宅の虚弱老人に対して各種のサービスを提供するため,老人福祉施設の整備にあわせてデイ・サービスセンターを増設するとともに,夜間における家庭介護人の負担を軽減するため,新たにナイト・ケア事業を実施することにいたしております。 以上,私の市政執行の目標と,これに基づく主要施策をご説明申し上げました。 次に,歳入の主なものにつきまして,ご説明を申し上げます。 まず,歳入の大宗をなす市税につきましては,景気の回復基調,課税実績,収入状況及び税制の抜本的な見直しによる影響額等を総合的に勘案し,前年度対比9.0%増の2,273億円を計上いたしたものでございます。 なお,これに関連して,議案第52号 札幌市税条例の一部を改正する条例案を提案いたしておりますが,その概要を申し上げますと,個人市民税につきまして,市民負担の軽減の観点から,所得割の税率構造の見直しなどを行うとともに,消費税法の施行に伴う所要の改正を行うものでございます。 次に,地方譲与税についてでございますが,既存の地方間接税の廃止に対する措置として消費譲与税が創設され,消費税総額の一部が市町村に配分されることになったため,新たに歳入科目として設けております。 次に,地方交付税につきましては,平成元年度から,従来の国税3税に加え,消費税及びたばこ税が新たに原資として追加されたところであり,その全国総額12兆4,690億円を基礎にして,過去の実績等を勘案し,810億円を見込んでおりますが,年度途中の補正財源として45億円を留保し,当初予算においては765億円を計上いたしております。 次に,市債についてでございますが,通常分の市債につきましては,主として単独事業の財源としてできる限りの確保に努め,また,投資的経費にかかわる国庫補助負担率の引下げに伴う財源措置分を見込みますとともに,日本電信電話株式会社の株式売払収入を活用した無利子融資分も含めまして,総額555億1,019万7,000円を計上いたしております。 なお,以上のほか,財政調整基金及び昭和63年度の補正予算に関連して後ほどご説明いたします「まちづくり推進基金」から合わせて56億円を投入することにいたしております。 次に,使用料,手数料等につきましてでございますが,今回改定いたしますものは,議案第19号から議案第47号までの各条例案に関連いたしますので,一括してご説明を申し上げます。 今回改定いたしますものの大部分は,消費税の創設により本市が行うサービスの提供などに対して,法律上非課税とされる一部のものを除き消費税が課せられることになり,物件費など維持管理費におけるコストのアップとなりますことから,原則として消費税相当分を改定するため提案をいたしたものでございます。なお,市民の負担の軽減に配慮して,10円未満の端数につきましては,切り捨てることにいたしております。 次に,保育料についてでございますが,保育経費の増加など社会経済情勢の変化等を勘案し,平均3.15%の改定を行うものでございます。 次に,高等学校授業料についてでございますが,道立高等学校と同額の改定をしようとするものでございまして,その内容は,平成元年度の1年生から,全日制につきましては月額500円,定時制につきましては月額100円の増額をそれぞれ行うものでございます。 次に,国民健康保険料についてでございますが,被保険者の負担軽減をも考慮をいたしまして,国及び道からの助成,一般会計からの繰入れを行うなど,最大限の努力を重ねた上で,なお不足する分につきまして,1世帯当たりの保険料で平均5.0%の改定を行おうとするものでございます。 次に,水道料金の改定についてでございますが,本市の水道事業は,市民により安全で安定した給水を図るため,給水需要の増大に対応した施設の拡張や既存施設の整備を,今後も引き続き,実施していかなければなりません。 しかしながら,これらに起因する資本費の増加などにより,水道事業財政は,今後年々逼迫することが見込まれますことから,昨年12月に市営企業調査審議会からいただきました答申の趣旨を十分に尊重いたしまして,今後なお一層の事業経営の効率化に努めますとともに,従前に引き続き,一般会計からの財政措置などを講じた上で,なお不足する資金を補てんするため平均18.2%,消費税創設に伴う課税分を合わせますと平均21.8%の改定を提案するものでございます。 なお,今回の料金改定につきましては,市民の負担を少しでも軽減いたしたいとの配慮から,消費税関係分を除き本年6月から実施することにいたしております。 次に,当初予算には計上いたしておりませんが9議案第33号から議案第35号までの交通料金の改定にかかわる条例案につきまして,ここで一括してご説明を申し上げます。 本市の交通事業につきましては,昭和59年6月以来,現行料金を維持してまいりましたが,昭和62年度決算において,一般交通事業では約10億円,高速電車事業では約131億円に及ぶ多額の経常損失が生じ,今後も損失の累増が予想されます。 そこで,去る2月2日に市営企業調査審議会からいただきました答申の趣旨を十分に尊重いたしまして,企業努力に全力を挙げることはもとより,適切な料金水準を確保することが,経営の健全化を図る上で不可欠であると判断されますことから,所要の改定を提案するものでございます。 その主な内容といたしましては,電車は現行大人130円を150円に,バスは現行大人1区150円を170円に,2区180円を200円にそれぞれ改めようとするものでございます。 また,地下鉄につきましては,現行大人1区140円を160円に改定した上で,2区以上の加算額を現行の交互加算から,30円の均等加算に改めるものでございますが,6区につきましては,20円加算にとどめるものでございます。 なお,今回の料金改定につきましては,消費税分も含めて改定するものであり,平成元年度のできるだけ早い時期に実施を予定いたしております。 以上で,平成元年度各会計予算の説明を終わりますが,計上いたしました予算を完全に執行するための職員体制につきましては,逐次既定の職員定数の見直しを行い,増員は最小限にとどめ,最少の人員で最大の行政効果を挙げるよう,職員一丸となって対処してまいる所存でございます。 なお,議案第49号から議案第58号まで及び議案第61号につきましては,ただいま申し上げました各会計予算に関連するものであり,いずれも以上の説明または議案末尾の記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,これらについての説明は省略をさせていただきます。 次に,その他の議案につきましてご説明を申し上げます。 まず,議案第64号 専決処分承認の件は,昨年12月末の地方税法の一部改正により,退職所得の分離課税にかかわる個人市民税所得割の税率構造が改められたことに伴い,去る昭和63年12月30日に専決処分により,本市税条例の一部を改正いたしましたことから,これを報告し,承認を求めるものでございます。 次の議案第65号 工事請負契約締結の件議決変更の件は,昭和63年第3回定例市議会で議決をいただきましたミュンヘン大橋の新設にかかわる契約金額を増額変更するものでございまして,治水対策上,仮設工法に変更が生じたこと及び安全性の検討のため発注を控えておりました斜材部分の技術的な解明が完了いたしましたことから,この部分の工事を追加するためのものでございます。 次に,議案第71号から議案第75号までは,昭和63年度予算の補正に関する議案でございますので,一括してご説明を申し上げます。 この補正予算の内容は,第1に,エイトビル売却による財産収入の使途にかかわるもの,第2に,国の施策に関連して新たに措置されることになったもの,第3に,その他予算の追加または減額の必要が生じたもの,第4に,国の景気対策に関連して,年度内に債務負担行為を必要とするものでございます。 以下,補正内容の区分に従いまして,ご説明を申し上げます。 まず,一般会計でございますが,第1に,エイトビル売却による財産収入39億6,000万円の使途にかかわるものでございますが,市街地改造事業から生み出された臨時的な歳入という性格からいたしまして,長期的な視点に立ち,後年次における財源として留保しておくことが財政運営上適切であると考えているところでございます。 したがいまして,まず最初に,エイトビルにかかわる市債の未償還額である5億円を減債基金に積み立てる以外は,5年計画で造成目標額を設定しておりました国際交流推進基金に2億円,ボランティア基金に1億円,特別奨学基金に1億円,奨学基金に1億円をそれぞれ前倒しをして積み立て,また,札幌芸術の森基金の造成のため,2億円を財団法人札幌芸術の森に補助し,目標額を早期に達成することにより,基金設置目的の充実を図っていくことにいたしております。 次に,残余の27億6,000万円につきましては,公園整備,文教施設整備及び団地基金の3基金を統合し,より弾力的な活用を図ることにより,本市の都市施設整備や活性化に向けての諸事業などを推進していくため,新たに設置する「まちづくり推進基金」の造成に充てるものでございます。 なお,これに関連して議案第59号 札幌市基金条例の一部を改正する条例案を提案いたしております。 第2に,国の施策に関連して,新たに措置されることになったものといたしましては,まず最初に,昭和63年度から平成元年度にかけて実施される「ふるさと創生事業」に対する財政支援措置1億円のうち,昭和63年度に交付されることになりました2,000万円につきましては,先ほど申し述べました「まちづくり推進基金」に造成し,具体的な使途について今後十分検討してまいるものでございます。なお,平成元年度において措置されます8,000万円につきましても,同基金に造成することにいたしております。 次に,消費税の創設に伴う低所得者階層の負担軽減策として,約10億円が支給されることになっておりますが,このうち老齢福祉年金受給者や65歳以上の寝たきり老人などに対し,約6億円を臨時福祉特別給付金として,国から支給するための事務費1,836万2,000円を追加するものでございます。なお,生活保護受給者や社会福祉施設入所者の方々に対しては,一時金として約4億円が,本市を通じ措置費及び基準生活費に上乗せされることになっておりますが,これにつきましては,既定予算内で対応できるものでございます。 第3に,その他予算の追加または減額の必要が生じたものといたしましては,精神薄弱者施設に対する措置費として1億4,000万円,財団法人北海道健康づくり財団に対する出捐金として1億1,6000万円,国民健康保険支払準備基金の造成費として13億5,000万円をそれぞれ追加する一方,高速電車事業会計に対する出資金1億5,900万円を減額するものでございます。 以上によります一般会計歳入歳出予算の補正総額は54億4,536万2,000円の増額となり,この財源といたしましては,財産収入等の特定財源を差し引き15億5,600万円の一般財源を必要といたしますが,今回の国の補正予算措置により,地方交付税総額が増額され,本市におきましても30億円程度の増額が見込まれますことから,全額地方交付税をもって充てるものでございます。 また,第4の国の景気対策に関連して年度内に債務負担行為を必要とするものは,いずれも国庫債務負担行為としての公共事業の追加に伴うものでございまして,道路新設改良事業費6億5,000万円,河川整備費2億4,000万円,街路事業費3億2,000万円,公園整備費1億7,000万円につきまして,本年度内に請負契約を締結するためのものでございます。 次に,繰越明許費の補正でございますが,環状通街路事業につきましては,用地取得に際する土地収用委員会の審理などに,また,豊平橋南第1地区第一種市街地再開発事業につきましては,事業施行者と関係権利者の調整に,また,スキー距離競技場整備事業につきましては,関係権利者及び関係機関との調整などに,それぞれ予想以上の期間を要しましたことから,事業費の一部を翌年度に繰り越すものでございます。 次は,土地区画整理会計でございますが,さきに一般会計の債務負担行為の追加で申し上げました内容と同様,国の景気対策を受けて,屯田地区土地区画整理事業費2億6,000万円の債務負担行為を設定し,本年度内に請負契約を締結しようとするものでございます。 次は,公債会計でございますが,これは,今回の一般会計及び高速電車事業会計の補正予算に伴う市債を整理するためのものでございます。 次は,高速電車事業会計でございますが,東豊線の栄町・豊水すすきの間にかかわる建設費がほぼ確定しましたことから,継続費総額を29億1,000万円減額するとともに,高利率の企業債の未償還分を償還するため,企業債償還金19億9,900万円を増額するものでございます。 次は,下水道事業会計でございますが,これにつきましても,国の景気対策を受けて,管渠布設事業費2億円の債務負担行為を設定し,本年度内に請負契約を締結しようとするものでございます。 次に,議案第76号 札幌市職員の勤務条件に関する条例の適用に関する条例案は,昭和天皇の大喪の礼の行われる日を休日とする法律の制定に伴い,同日を本市職員の休日とするためのものでございます。 このほか,議案第48号,議案第60号,議案第62号,議案第63号及び議案第66号から議案第70号までにつきましては,議案末尾に記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,説明を省略させていただきます。 なお,報告第1号は,調停に係る専決処分の報告でございます。 以上で,ただいま上程をされました各案件の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) お諮りします。 ただいま説明のありました議案76件のうち,議案第1号から第75号までの75件につきましては,議事の都合上,その議事を延期することとし,議案第76号につきましては,これよりその議事を続行いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。 これより,議案第76号に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 質疑なしと認めます。 (見延順章君「議長」と呼び,発言の許可を求む)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 見延順章君。
(発言者未割当) 発言者未割当
◆見延順章君 委員会付託の動議を提出いたします。 すなわち,ただいま議題とされております議案第76号を総務委員会に付託することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ただいまの見延議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。 動議のとおり決することにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案第76号は総務委員会に付託されました。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ここで報告いたします。 本日,荒川尚次君から,会議規則第62条第1項の規定による文書質問が提出されました。 その内容は,平成元年度補助事業及び委託事務の超過負担調べほか5項目であります。 理事者におかれましては,2月22日までに答弁書を提出されるよう求めます。 ――――――――─――――――― 平成元年2月17日 札幌市議会議長 吉野晃司様 議員 荒川尚次 文書質問について 会議規則第62条第2項の規定により,別紙のとおり文書質問を提出いたします。 なお,回答は,2月22日までに得られるよう希望いたします。 質問趣意書 1 平成元年度補助事業及び委託事業の超過負担調べ 2 平成元年度負担金,補助金及び交付金の交付先一覧 3 札幌市,札幌市土地開発公社及び株式会社札幌振興公社が,昭和63年度に収得した500平方メートル以上の土地調べ(取得目的,所在地番,地積,取得価格,取得月日,旧所有者別に) 4 平成元年度に売払いを予定している100平方メートル以上の土地調べ(各会計別に,所在地番,地積,売払い予定先,予定価格) 5 市有地の貸地状況調べ(貸付先,貸付地所在,地積,貸付開始日,貸付料) 6 会計別の歳入,歳出にかかわる消費税一覧(市民負担にかかわるものは項目別に,また歳出は節別に)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) お諮りします。 本日の会議はこれをもって終了し,明2月18日午前11時30分に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
吉野晃司君
○議長(吉野晃司君) 本日はこれで散会いたします。